Boeing 747-400 は、操縦室に機長と副操縦士が居るが、操縦するのは機長とは限らず、副操縦士の場合もある。
操縦する方の人をPF(Pilot Flying)と呼び、操縦しない方の人をPNF(Pilot Not Flying)と呼ぶ。
操縦桿や推力レバーの操作はPFが行うが、フラップ(Flaps)や脚の出し入れ等の操作はPNFが行う(PFが声に出して要求し、PNFが復唱して操作する)。
PFは、機首を離陸滑走の方向に合わせたら、全エンジンが安定しているか確認し、それが確認できたら「Take off」とコールしてTO/GA(Take off / Go around)ボタンを押す。
それが押されると、エンジンは自動的に離陸推力まで上げられる。
離陸滑走が始まると、PFもPNFも、対気速度計の表示(PFD(Primary Flight Displays)内の左側の帯で表される)を監視する。
PFは、気圧高度(海抜)(PFD内の右側の帯で表される)が規定の高度(一般に数百feetから1000feetの間のどこかに規定)を越えたら、自動操縦開始を要求するために「Push command C」と言う。
PNFは、「Command C push」と(少し語順を変えて)復唱し、Command C ボタンを押す(自動操縦装置は3つあり、ボタンも横に3つ並んでいる。それらのうち中央のボタンを押す)。
それが押されると、自動操縦が動き始める。