雑学
周波数分布無数でなぜ3原色で済む?
光の色って何だろう?
その前に光って何だろう?
実は、光とは 380000000〜790000000 MHz の電波のことなのだ。
つまり、そういう周波数の電波に、特別に「光」という名前を付けただけなのだ。
そして、この周波数の範囲内で、強さの分布に片寄りがあるとき、色が付いて見える。
周波数の小さい方が強目だと赤に見え、周波数の大きい方が強目だと青に見える。
ところが、強さの分布の仕方には無限のパターンがある。
それなのに、なぜ3原色だけで表せるのだろうか?
それは、人間の目には、
429000000 MHz のセンサ、549000000 MHz のセンサ、689000000 MHz のセンサの3つのセンサしか
付いていないからだ(正確には4つだが大筋に影響しないの説明省略)。
429000000 MHz のセンサが感知したとき、赤に見え、
549000000 MHz のセンサが感知したとき、緑に見え、
689000000 MHz のセンサが感知してとき、青に見える。
それでは、黄色に見えるのは、どんなとき?
答えは、429000000 MHz のセンサと 549000000 MHz のセンサが同時に感知したとき。
つまり、黄色という色は、人間の頭の中で作り出された色なのだ。幻影とでも言えばいいのか。
それでは、
429000000 MHz と 549000000 MHz の中間の周波数である 489000000 MHz の光が目に届いた場合、
どのセンサーも感知せずに真っ暗に見えるのか、という疑問が湧くかもしれない。
ところが、センサの感知する周波数にはかなり幅があって、
429000000 MHz のセンサと 549000000 MHz のセンサが両方が感知してくれるのだ。
429000000 MHz 549000000 MHz
センサの感度 センサの感度
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/:\ : /:\
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429000000 549000000
489000000
ただし、勘違いしてはならないことは、センサは、どの周波数で感知したのかはわからないので、
周波数が 489000000 だからという理由で黄色に見えるわけではない。
どちらのセンサも、強さしか感知してなくて、
2つのセンサで感じた強さが同じだから黄色に感じるだけなのである。
しかしまあ、3原色って、人間の目の仕組みに合わせて決めただけだったんですねえ (^_^)