水飲み鳥とは、コップの水に口を付けては顔を上げて揺れる、 という動作を繰り返すガラス製の人形のことだ。 摩擦や空気抵抗があるのだから、 どこかからエネルギーを補給し続けないと動き続けることはできない筈。 しかし、どこから??? 中に入っている色付の液体はエーテルである。 顔を上げた直後の状態からの動作を示すと、 @エーテルの温度が上がる。 Aエーテルの蒸気圧が高くなり、液面が押し下げられる。 Bエーテルは、管を通って頭に行き、頭が重くなる。 C頭が下がり、水に口をつける。 D頭にいるエーテルの温度が下がる。 Eエーテルの蒸気圧が低くなり、液面が戻る。 Fエーテルは、管を通ってお尻に戻り、頭が軽くなる。 G頭が上がる。 の繰返しになる。 じゃあ、エネルギーはどこから? エネルギーは、コップの水と空気の温度差から補給しているのだ。 熱が空気から水に移動するときに、エーテルをお尻と頭の間で移動させているわけだ。 だから、水飲み鳥が動き続けると、そのうち温度差がなくなり動かなくなる。 しかしまあ、理由は、意外なところにあったんですねえ。(^_^)