オリンピックの100m走では、0.01秒の差を争っている。 それだけにフライングの判定は非常にシビアだ。いつスタートを切ったかは、 足元のスターティング・ブロックが蹴られるのを検出して厳密にチェックしている。 仮に、ピストルが鳴ってから0.09秒後にスタートを切ったとしたら... フライングである。 え? どうして? ピストルが鳴った後なのに! しかも0.09秒過ぎているのに! これは、人間の反射神経というのは、0.1秒以内に反応することは不可能であることが、 生理学上わかっているので、ピストルが鳴ってから0.1秒以内にスタートを切った場合、 ヤマカンでスタートを切ったとみなされるからだ。 規定で0.1秒以降でないといけないことになっている。 テレビ中継などで、たまに、各選手の反応時間が表示されるが、 それを見ると、みんな、0.2秒くらいはかかっているので、 確かに0.1秒以内に反応することは不可能という話は納得できる。 しかしまあ、スタートの合図より後でもダメだなんて、思ってもみませんでした。(^_^)