雑学
春分・秋分の日は、大抵昼の方が長い
春分の日や秋分の日は、一般には、昼の長さと夜の長さが同じになる日だと思われている。
実際には誤差があるから、昼の長さと夜の長さは微妙に違うが、
そうであったとしても、昼の方が長い場合と夜の方が長い場合が同じ頻度で起こる筈だ。
ところが、実際には、大抵、昼の方が長いのだ。一体なぜだろう?
それは、日の出と日の入りが以下のように定義されているからだ。
日の出 : 太陽の一部が水平線の下から顔を出した瞬間
日の入り: 太陽の最後の部分が水平線の下に隠れた瞬間
もし、日の出と日の入りが以下のように定義されていれば、
昼の方が長い場合と夜の方が長い場合が同じ頻度で起こるのだが...
日の出 : 太陽の中心が東の水平線を通過した瞬間
日の入り: 太陽の中心が西の水平線を通過した瞬間
実際にはそう定義されていないので、
日の出のとき、太陽の半径の分だけ昼の長さが伸び、
日の入りのとき、またしても、太陽の半径の分だけ昼の長さが伸びて、
結局、太陽の直径分、すなわち、0.5度、昼の長さが伸びてしまうのだ。
時間にして、おおよそ、( 60×24 )分 × ( 0.5度/360度 ) = 2 分 伸びる。
しかしまあ、現実の世界で使える定義というのは、中々単純にはならないものですね (^_^)