雑学

交響曲第○番とかいうのは曲名でない

クラシック音楽で
「ベートーヴェンの交響曲第5番」とか「ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番」とか
いうのを聞いて、変な曲名だなあと思っている人が多いと思う。

ところが、これらは曲名ではないのだ。
作曲者と、音楽の種類と、その人のその種類の中で何番目の曲かを表しているだけなのだ。
本で言えば、「山村美沙の推理小説の5作目」とかいっているようなものだ。

それでは曲名は何? 実は、曲に名前自体が付けられていないのだ。
名前自体がないとなると、CDや楽譜を売ったり、演奏会を開いたりする側は非常に困る。
どの曲のことかを示すときに「あれ」とか「それ」とか言っても全然通じないわけだから...
そこで、どの曲のことなのか特定するために、仕方なく、
作曲者と、音楽の種類と、その人のその種類の中で何番目の曲かで呼んでいるわけだ。

もちろん、「エリーゼのために」のように名前付の曲も、あるにはある...

それでは、「パッヘルベルのカノン」や「フォーレのシチリアーノ」はどうか?
実は、これらも曲名ではない。カノンもシチリアーノも音楽の種類の名前だ。
「第○番」と付いていないのは、その人のその種類の中で、有名なのがその1曲しかなく、
わざわざ「第○番」と付けなくてもその曲のことだとわかるからだ。

昔から、どうも名前が変だ変だと思っていたんですが、名前じゃなかったんですねえ (^_^)


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