世界中の時刻を一斉に1秒ずらす閏秒(うるう秒)というものがある。 1秒の長さを、正確に、1日の長さの 1/24 の 1/60 の 1/60 に定義すれば、 閏秒なんか要らなくなるように思える。なぜ、そう定義しないのだろう? それは、1日の長さが、僅かではあるが、毎日不規則に変動するからである。 1日とは、太陽の見える位置が、一周して同じ位置に来るまでの時間だが、 それが毎日変動するのである。 変動の仕方が規則的なら平均に合わせればいいのだが、 不規則だから、時間のずれがどちら側に積み重なるのか、予測がつかないのだ。 それなら、1秒の長さを毎日少しずらして、 時間のずれを毎日少しずつ補正して行けばいいように思えるかもしれないが、 人類の作り出した時計(セシウム原子時計)があまりにも正確なために、 1秒の長さを毎日少しずらすことにしたら、その正確さを活かせなくなってしまう。 それで仕方なく、ずれが1秒積み重なってから閏秒で補正する方法を採っているのである。 しかしまあ、時計があまりにも正確過ぎると、それを活かすのも大変なんですねえ (^_^)