雑学
アラビア数字はアラビアが起源でない
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をアラビア数字という。
名前の感じからアラビア語の数字だと思っている人がいるかもしれないが、アラビア語の数字は、
で、全然形が違う。
それじゃあ、アラビアで考え出されたから? それも違う。
アラビア数字は、インドで考え出された数字なのだ。
当時、インドとヨーロッパはアラビア商人を介して貿易が行われていて、
アラビア商人がインドの数字をヨーロッパに伝えるとき、当然、アラビア語で書かれた書物を使っていた。
ヨーロッパ人が、アラビア語で書かれた書物に載っているのを見て、
アラビアで考え出された数字だと勘違いしてアラビア数字と呼ぶようになり、
それが世界中に広がって、その結果、世界中でアラビア数字と呼ばれるようになったわけ。
本当はインド数字と呼んでもいいくらいなのだ。
アラビア数字が伝えられる前、ヨーロッパではローマ数字が使われていた。
ローマ数字は、一の位はI,Vで、十の位はX,Lで、百の位はC,Dで、千の位はMで表し、
例えば、4888は MMMMDCCCLXXXVIII とやたらに長く、一目では読み取りにくい。
計算をローマ数字で書きながら行ってみるとわかるが、大変なのだ。
アラビア数字が如何に優れているかがわかる。
しかしまあ、この優れた書き方をインド数字と呼んでもらえないなんて、インド人はかわいそうですね (^_^)