注射針は管になっているが、あの管は、薄い板を丸めて板の端同士を溶接して作っている。 しかし、あそこまで細くしてしまうと、溶接なんてできるとは思えない。 一体どうやって作っているのだろうか? 実は、溶接するときは、直径4mmの太さにまでしか丸めずに溶接しているのだ。 だから、溶接した時点では、直径4mmの管ができている。 もちろん、そんな太い管を作っても、そのままでは注射針に使えない。 そこで、穴の開いているダイヤモンド製の塊のその穴に通すのだ。 その穴は、一方はその管の太さより広いが、もう一方は注射針の太さと同じくらい狭くなっている。 管を、穴の広い側から入れ、穴の狭い側から引っ張り出して引き伸ばすことで、 太い部分を、どんどん注射針と同じ太さにして行くのだ。 その結果、あの細い管が出来上がるというわけ。 しかしまあ、まさか穴を通して引き伸ばすことで細くしているとは、思いませんでした (^_^)