飛行機には、エンジンを翼の下に付けているタイプのものがあるが、 よく見ると、翼の真下に付けずに、棒状のものを介して翼よりかなり前に突き出すように付けている。 あういう付け方をすると、 力のかかり方が取付け部の前の方に片寄って無理な力がかかり、強度の点から見ても不利な筈だ。 それなのに、なぜ、あんな付け方をしているのだろうか? それは、エンジンをあの棒状のものを介さずに付けてしまうと、 飛行中、翼が、エンジンの振動を受けてそれに共鳴して激しく振動し、破損してしまうからだ。 音速に近くなると、翼は、たとえエンジンの振動がなくても、空気の力だけで激しく小さく振動している。 そこに、エンジンの振動が加わると、すぐに共鳴してしまうのだ。 それを避けるために、あの棒状のものを介するようにして、エンジンの振動を吸収しているわけ。 しかしまあ、そんな深ーい意味があったなんて、最近まで、全然知りませんでした。(^_^)