雑学
地球上の殆どの物質は星の燃えカス
地球上にはいろんな種類の物質がある。
人間には炭素やカルシウムが、町には鉄やアルミニウムが、広大な海には塩の形で塩素とナトリウムがあり
他にもいろいろある。
ところが、地球の外に目を移すと、物質のほとんどは恒星に含まれていて、ほとんどが水素だ。
つまり、地球の外は、水素しかないといっていいくらい、水素ばっかりなのだ。
となると、地球上の物質は一体どっから来たのだろうか?
実は、地球上のほとんどの物質は、恒星の燃えカスなのだ。
恒星が燃えるといっているが、正確には核融合反応が起こっている(燃えるというのは飽くまで比喩)。
恒星の水素は核融合反応を起こしてヘリウムに変わる。
すべての水素がヘリウムに変わってしまうと、通常の星の場合は爆発してしまう。
ところが、異常に大きい星の場合、そのヘリウムが核融合反応を起こして炭素に変わる。
さらに、出来た炭素がヘリウムと核融合反応を起こして酸素に変わる。
そうやって、様々な核融合反応を起こしながら、いろんな物質が出来る。
そして、鉄がかなりの比重を占めるようになると、
鉄は核融合反応を起こせないから重力を支えきれなくなって爆発し、それまで出来たものを撒き散らす。
地球上のほとんどの物質は、この、撒き散らされたものが集まった結果なのだ。
つまり、地球上のほとんどの物質は、異常に大きい星が燃えて作られたものばかりなのだ。
異常に大きい星なんてほとんどないから、
それだけでこんなにたくさん集まるわけがないように思えるかもしれないけれど、
それだけで集まってしまうから凄いのである。
しかしまあ、それだけで集まってしまうなんて、宇宙のスケールって、ほんとバカでかいですねえ (^_^)