雑学
世界初の1863年の地下鉄の動力は何?
地下鉄といえば、動力にはもちろん電気を使っている。
もしディーゼルカーなんか使ったら、トンネル内に廃棄ガスが充満して息苦しくなってしまう。
ましてや蒸気機関車なんか使ったら、煙とススが充満して息も満足にできなくなってしまうだろう。
だから、地下鉄が走り始めたのは、電車が発明されてから後だと誰でも思う。
ところが、実際には...
世界で初めて地下鉄が開通したのは、1863 年で、まだ電車が発明されていない頃なのだ。
場所はロンドンで、馬車による渋滞があまりにもひどいので、それを解消するためだったらしい。
しかし、動力に一体何を使っていたのか不思議である。蒸気機関車? まさか...
いや、実はその、まさか、なのである。
煙を逃がすための縦穴を沢山作るなど、いろいろ工夫はしていたらしいのだが、
それでもトンネル内の煙とススは相当ひどかったようで、
乗客は、煙で息も満足にできない中、顔中ススだらけにしながら、それに耐えて乗っていたらしい。
それでもかなりの盛況振りだったというから、それほど馬車の渋滞がひどかったということか...
因みに、地下鉄の動力に初めて電気を使ったのはドイツで、ロンドンの開通から18年後のことである。
しかしまあ、
あんな密封された空間で、煙を大量に出す蒸気機関車を使ってたなんて、思いもよりませんでした (^_^)