今年(2002年)の2月、H-IIAロケット試験機2号機が種子島から打ち上げられた。 そのときの映像をテレビで見られた方も大勢いると思うが、 燃料が燃えて出て来るあの白いモクモクしたものは、一体何だろうか? そんなの煙に決まってるじゃないか!という声が聞こえて来そうだが、実は違うのである。 H2ロケットは、燃料に水素と酸素を使っているので、燃えたとき煙は全く出ないのだ。 それではあの白いモクモクしたものは何なのかというと、純粋な水なのだ。 水が細かい水滴の集まり、つまり、霧状になって、あんなふうに見えているのである。 しかし、水が霧状になったものって... そう、雲そのものである。 あの白いモクモクしたものは、雲だったのである。