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和書 1093102 (233)



ヘーゲル 宗教哲学講義
販売元: 創文社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

宗教に関する考察が、ヘーゲル哲学の核心であり、これを省いてヘーゲル哲学の理解はない。「キリスト教の運命とその精神」や、「精神現象学」での「宗教」の位置を考えると、一貫して宗教が思想の根本にあることが分かる。でも、歴史的には、「宗教哲学講義」は、比較的晩年に4回行われているだけで、本書は1827年の最もよくできた講義だと言う。「宗教」が核心なのに、ヘーゲルの思想は、「精神現象学」から、やや宗教に対する扱いがはっきりしなくなる。いかにも逡巡している感じがするが、本書を読むと、長年熟慮を重ねてきた結果であることがわかる。精神と宗教の関係が説かれる前半部分は、宗教を形骸化せず、権威化せず、かといって、私的な感情の問題だけに堕させない、苦心の検討が続く。若き頃のモチーフは変わっていない。でも、「神」については日常性から強い必然性を感じない私にはとても味無い部分でもあった。ここで、「現在」の「先進性」を根拠に、考えもせずに、「神」の問題を切り捨て、現代にも都合良く理解できる「精神」や「意識」などの部分だけを抜き取ってしまうような解釈は、邪道というより、「人の話」を聞いていない、良くない態度だと思う。そんなことなら、最初から読まなければ良いのだ。とはいえ、じゃあ、おまえはそうじゃないのかと言われると、苦しいところで、「味無い」としか言いようが無かった。本書にも出てくるが「信仰」と「知」の問題に直面することになる。読みやすく楽しいのは、2部の「宗教史」だ。兎に角面白い。本書は、冒頭に「概念」論があって、それから「宗教史」にはいる。まるで、ウェーバーの「経済と社会」のように、概念を語って、「類型」による史的な比較に入るようで、精神的なスタンスは異なるが、何か通底するものを感じる。ウェーバーは本書(バウアー版でも良い)を読んでいるのだろう。3部に「完成された宗教」を置く構成は、ヘーゲルらしい。なお、この本は、岩波版と何が違うか、その版の違いをきちんと説明している。また、シュトラウス版との比較も出来るようになっている。総じてヘーゲル「宗教哲学」の姿が分かるし、岩波版と異なり1巻で済むのが嬉しい。バウアー版を、各時代の講義を都合良く纏めて「改竄」した、とあるが、廣松渉の「ド・イデ」や丸山圭三郎の「ソシュール講義」以来、この手の話は多くなった。専門家では非常に重要な問題と見られる一方、「常識的な」線では、あまり齟齬は起きないと思う。確かに年代を超えて違う講義を一緒にするのは疑問もあるが、逆に、或る時代の1講義を以って「本当の姿だ」ということも、スコープが狭くないか。年代を超えての講義の編集は、確かに、そういう「講義」自体は存在しなかった、作り物だ、ともいえるが、逆に当時の人々が、生々しい体験の中で、大局的に見て編んだ編纂物であり、それはそれで意義があると思う。けっして、無根拠では無いと思う。それが改竄なら、思想家の「解説書」は何だ?ということになる。




宗教的経験の諸相〈上〉 (1969年) (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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宗教と科学の闘争史 (1968年)
販売元: 社会思想社

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山の上の火 (集団読書テキスト (A45))
販売元: 全国学校図書館協議会

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集団の生物学入門 (1977年)
販売元: 培風館

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終末のヴィジョン―W・B・イェイツとヨーロッパ近代 (パルマケイア叢書)
販売元: 柏書房

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内山理名写真集 UN-USUAL 祝祭劇場
販売元: アスコム

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意味のないかぶりもの、必要ありません。ひげ?必要ありません。理名さんに何を巻いている?必要ありません。理名さんになんでそんな演出するのか。ファンが見たいものをわかっていない。写真家の自己満足の芸術にもなっていない写真ばかりです。理名さんのファンであっても理名さんがいかされている写真が少ないので買っても後悔するかもしれません。マーケットプレイスの値段が証明している。




シュタイナー思想の実践 バイオダイナミック農法入門 (ホメオパシー農業選書)
販売元: ホメオパシー出版

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バイオダイナミック農法についてR・シュタイナーの「農業講座」以上のより具体的で実践的な内容を期待していると、完全に失望します。
基本的に、バイオダイナミック農法の概略の解説や紹介にとどまり、実践に踏み込んだ内容はまったくありません。
バイオダイナミック調合剤の作り方さえ、書いてありません。
正直、この本を読んでバイオダイナミック農法を始められる人がいたら、驚きです。




シュピルマンの時計
販売元: 小学館

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「戦場のピアニスト」の著者ウワディスワフ・シュピルマンの長男、クリストファー・スピルマン氏が、亡き父を偲んで書いたエッセイ。

同じ姓なのに(Szpilman)、カタカナ表記が父は”シュピルマン”、息子は”スピルマン”になっているのは、父親が本と映画で”シュピルマン”として有名になるずっと前から、クリストファー氏が日本に在住し、”スピルマン”の名で学者として活動してきた…という事情による。本書も翻訳本ではなく、スピルマン氏が日本語で書いたものである。

戦後のシュピルマンは、結婚して子供もでき、おおむね平穏で幸せな人生を送った模様。少なくとも、特段の不幸(精神をひどく病む、貧困にあえぐ、共産主義政権に迫害される等)はなかったようで、何よりである。だが、さすがにホロコーストの体験が、ずっとトラウマになっていたようだ。たとえば、幼い息子の身を案じるあまり、自転車や海水浴を問答無用で禁止する、ケガをして帰宅した息子を逆上して殴る等、異様に偏狭で神経質な側面があったという。
著者は、そのような”普通じゃない”父親に、若干のわだかまりを抱いていた。だが、父はナチスに家族を根こそぎ奪われたため、新たに得た家族だけは何としても失いたくないと思い詰めていたのだ…と最近になって察し、せつない気持ちで昔を思い出しているという。

「戦場のピアニスト」の後日談として興味深いのはもちろん、普遍的な親子の葛藤のドラマとしても、しみじみとした味わいがある。本であれ映画であれ「戦場のピアニスト」に感銘を受けたなら、読んで絶対損はない。




シュライバー無機化学〈上〉
販売元: 東京化学同人

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幅広い分野をうまくまとめた教科書だと思います。
全体的に見やすいし、特にわかりにくさを感じる部分も
ありませんでした。ただ、強いていえば値段が高いかも
しれません。原著なら半額で手に入りますし、本気で
勉強するなら英語に慣れる意味でも原著をおすすめします。
原著には図などの収録されたCDも付属しますし、ちょっと

得した気分になれます。あとは最新の話題がもう少し欲し
い所ですが、数年前の教科書ですし、その辺りは他の本
を参考にすればいいと思います。


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