和書 1093102 (322)
横溝正史翻訳コレクション 鐘乳洞殺人事件/二輪馬車の秘密―昭和ミステリ秘宝 (扶桑社文庫)
販売元: 扶桑社
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横溝正史には、若い頃を中心に相当な数の翻訳がある。そのうち、原作が有名でありながら、入手困難な2作を復刊したのが本書。
収録されているのは、Kenneth Duane Whippleの『The Killing of the Carter Cave』(1934年)、Fergus Humeの『The Mystery of a Hansom Cab』(1886年)。
忠実な訳ではない。かなりはしょったり、加工している部分が多い。また、翻訳の正確さという点でも、のちの訳と比べて問題のある点が少なくないという。まあ、翻訳された時代性を考えれば、仕方ないだろう。
また原作の調査や比較、横溝正史翻訳年表など、附録部分もしっかりとつくられているのが嬉しい。
両作とも、ミステリとしての出来はまあまあというところだろう。『二輪馬車の秘密』などは、あしざまにいう評者も少なくないが、けっして捨てたものではないと思う。
ミステリ・ファンにとっては必読の一冊。
魔王のささやき―女検死官ジェシカ・コラン (扶桑社ミステリー)
販売元: 扶桑社
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法医学会に出席するためにラスベガスにやってきたジェシカに
またもや新たな妄想に取りつかれた焼殺魔が。
ジェシカは魅力あるキャラクター。スーパーウーマンであるの
に、女性らしく弱々しい場面も見受けられる。今回の焼殺魔との
争いも犯人にターゲットされ、自らの力で解決しようとするシーン
の迫力はたまらない!
洋上の殺意〈上〉―女検死官ジェシカ・コラン (扶桑社ミステリー)
販売元: 扶桑社
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洋上の殺意〈下〉―女検死官ジェシカ・コラン (扶桑社ミステリー)
販売元: 扶桑社
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女検死官ジェシカ・コラン ロンドンの十字架〈上〉 (扶桑社ミステリー)
販売元: 扶桑社
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女検死官ジェシカ・コラン ロンドンの十字架〈下〉 (扶桑社ミステリー)
販売元: 扶桑社
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ブッシュ妄言録―ブッシュとおかしな仲間たち (二見文庫)
販売元: 二見書房
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でも「長い間お疲れ様でした」とは決して言えない。
それは本書を読めば誰もが思うこと。
だって何もやってないよね、この人。
戦争とおバカ発言しか記憶にない大統領っていうのも、それはそれで…よくな――い!
別の本にあった「リンカーンの演説は助詞の勉強に使われ、ジョージの演説は間違い探しに使われる」というジョークも、ジョークじゃないだろと突っ込みたくなる。
それは本書を読めば誰もが思うこと。
来年からどうするんでしょうか、この人(ま、まさかテキサス州知事に戻れると思っているのではあるまいな…)。
クリントン元大統領のように講演に招かれることも皆無とくれば、仕事はあるんでしょうか、この人。
大統領の肩書とったら何も残ら…それは本書を読めば以下同文。
山内明日・飯田里穂 ふたり少女―『千代姫戦鬼』発売記念ブック
販売元: バウハウス
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確かに、りっぴファンには物足りないページ数かも。
別々でこの写真集出して欲しかったよね~。
それじゃ~千代姫戦鬼発売記念じゃなくなっちゃうけどね(笑)
しやけどDVD「きっと☆ずっと」と同撮だから写真は可愛いさ爆発ですぅ!
ファンなら買うべきですよね♪
二人で泥棒を―ラッフルズとバニー (論創海外ミステリ)
販売元: 論創社
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E. W. Hornungの『The Amateur Cracksman』(1899年)の翻訳。
訳者は日本航空に長年勤めていたという人物。
怪盗紳士ラッフルズものの第一短編集。戦後のまとまった訳としては、初めてのもの。名前だけは知られていても、翻訳で読もうとしたら、まず不可能というのがラッフルズであった。それだけに、こうして日本で出版されたのはありがたい。訳文は、誤訳(というか、イギリス文化について分かってない箇所)が散見されるものの、だいたいは穏当で正確。
デビュー短篇、ラッフルズの最初の盗みなど、8編が収められている。しかし、思った以上に味気ない作品が多かった。まず、盗みが華麗でない。また、盗みを行う際に工夫がない。ストーリーにひねりがない。ご都合主義。登場人物の魅力もいまいち。
まあ、これまで訳されてこなかったのも仕方ないかなと思わされる一冊であった。
記念碑的作品ではあるが、読んで面白いものではない。
蹴球戦争(フットボール・ウォー)―馳星周的W杯観戦記 (文春文庫)
販売元: 文芸春秋
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2002年に出た単行本の文庫化。
前半は日韓W杯、後半は欧州選手権やチャンピオンズリーグの観戦日記。読み応えがあるのは前半。
観戦記ではあるが日記の形式をとっており、イヌの散歩や奥さんとの会話が基本となっている。そういった日常生活のなかにW杯の試合が挟み込まれてくるのである。日本、韓国を飛び回って16試合をスタジアムで体験し、他の試合はテレビで楽しむ。このバランスがいい。W杯一色になってしまうのではないところが面白い。
著者はヨーロッパサッカーの熱烈なファンである。プレイヤーやチームだけではなく、国や街に息づいているサッカー文化に心酔しているという。本書で著者が実践しているのは、まさにそういった、生活の中に息づくサッカーという文化なのだろう。
著者に言わせれば、日本のサッカー文化はまだまだレベルが低いという。サッカーの観戦法がわかってない、応援の仕方が下手、監督の選び方が悪い、W杯の時だけしか盛り上がらなかったなどなど。しばしば怒りを爆発させ、周囲にかみついている。しかし、著者の怒りはなかなか魅力的だ。読んでいて不快でない。気持ちの良い怒り方をしている。
ヨーロッパサッカーに関する言及が限定的なのが残念。