戻る

前ページ   次ページ

和書 1094378 (52)



新宿中村屋 相馬黒光
販売元: 集英社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

知る人ぞ知る、カレーで有名な
老舗中村屋の女主人の伝記です。彼女は明治・大正にかけて
芸術家たちを支援しました。当時は女性の教育がとても狭く、
その偏見の壁をどうやって乗り越え、事業を夫と共に
発展させた秘密はどこにあったのでしょう?
一見、普通の人の人生に見えますが二度読むと
ヒントが分かるかもしれません。




金子光晴 (新潮日本文学アルバム)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

1年掛けて、大陸を貧乏旅行する経験自体は、良いことだと思うのですが、沢木節よろしく「だから俺は、他の若い奴より偉いんだ」的な態度には苦笑してしまいました。
でも、読み物としては面白いです。入社試験時の敵前逃亡に対し、もっともらしい言い訳をする所は「自分には優しい人なんだなぁ」と人間、沢木耕太郎さんを見た思いがして、良かったですね。バックパッカーやった奴が偉らいなら、日本で義務化すれば良い。とおもわせる逸品です。
読み物としては、面白いのでオススメです。




深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

香港を出発して、マレー半島を下ってシンガポール向かう第2巻です。

なんといっても娼婦の館での件が面白すぎました(笑)。なんか陽気で和気あいあいとしてる
雰囲気が伝わってきて思わずニンマリ。娼婦にたかるヒモの若者達なんてギャグにしか思えな
いが世界は広いもんだ(笑)。

前回から亘って、同じアジア圏でも色々と差異もあり読んでて面白いですね。何か旅先で
出会う人々をみてると、やっぱ日本人って真面目なんだよなぁ〜と感じます。まぁそのぶん
つまんないのかもしれないけどね。

人物描写もいいんだけど、食べ物の描写がいいな〜。僕なんか普段食べたか食べないかわか
らないぐらい、食べることにこだわりも執着もない人だが、これ読んでると不思議なことに
無性に食い意地がはってきます(笑)。なんかどれもこれも美味しそうに思えてくる。

あと巻末についてる対談は高倉健さんとです。「死に場所を見つける」なんてヤバイぐらい
カッコいいタイトルだが、内容も渋くて勉強になりました。オススメです。




深夜特急〈3〉インド・ネパール (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

とにかく深いインド・ネパール編。第八章の「雨が私を眠らせる」は手紙という表現上も
あわせて本当に淡々と描かれているが、それがまたアンニュイな気持ちにさせて、じめじめ
した気候を想像すると自分がとけていきそうな気がする。
第九章の「死の匂い」の死体焼き場をポツンと眺めてる著者を想像してると、気が滅入るが
そこの描写にあるように不思議な恍惚感が湧いてくる。
インドって国は不思議な国だとは思っていたが、何かこれを気に勉強してみたくなるような
もしくは行って見たくなるような変な気持ちになりました。

それにしても貧困に苦しむ子供たちの姿には胸が痛くなるが、本当にちょっとしたきっかけで
みせてくれる笑顔などというシーンでは心が温まるね。。。

あとラストの対談ではブッダガヤで出会った此経(これつね)さんと懐かしい回想などをして
ましたが、興味深く読めて面白かったです。




深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

このシルクロード編を読んでいると、文中でも使われてる蒼味を帯びた風がスーッと吹いてく
るようなそんな感じを受ける。最初の方の勢いというものが薄れていき、著者自身の内面描写
にスポットが当たる部分も多い。だが迷い迷う姿には誠実さがあるような気がした。

ここでは乗り合いのバスがメインで淡々と進む所があるので、ある種起伏に欠けるが、それで
も一台のバスの中に多国籍の放浪者達が集まる画は想像しただけで何か面白いし、バスの窓か
ら時折覗く景色に非常に心が揺れるね。淡々としてるが、そこここに微妙に違う色があって
感慨深いね。

最初の香港編から物乞いはずーっと出てきたが、ここで登場したロッテルダムの男という青年
が、ほぼ限りなく文無しに近いのに、それでも物乞いの子供たちに自分の金をわけてやる姿に
は感動したし考えさせられたね。著者もそこで衝撃を受けて、ある意味解放されて自由に
なったと書いてるが、ほんとあげるのが良いとか悪いとかの理屈じゃないのね。生きるのも
生きれるのも理屈じゃないと、、、。

ここから旅も冬に突入するのかも、蒼味を帯びた風が吹いたとき、それがどこから吹いてるの
かと前に進めるか、その冷たさに震えて立ちすくむ、もしくは終わってしまう、そうゆう放浪
の旅独特の転機を垣間見た気がした。




深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

旅にも幼年期、青年期、壮年期、老年期とあり、この巻では壮年期にあたる部分を描いている
確かにエネルギッシュに前へ、前へというよりは、何か心の隙間を埋めるように、それを
求めて前へ進んでいる印象を受けました。

個人的にはトルコ編はほのぼのとしていていいなぁ〜と思います。香港のスターフェリーも
いいですが、こちらのアジアとヨーロッパを往復するフェリーは本当に羨ましいなと、、、
朝起きて、朝食を食べ、散歩してから食料を買いフェリーで風に吹かれぼーっとして、また
帰ってくる、たったそれだけの事がものすごく贅沢に思えてくる。

ギリシャ編では、スパルタの廃墟で出会った老人の件が感慨深いですね。年をとって好奇心
が磨耗しても人とだけは関わりたいというのがやっぱり素直な所なんだろうなぁ、、、
散歩してたらいきなりバースデーパーティーに誘われる件も、読んでて癒されます。やっぱ
人と人との繋がりはいいなと。

地中海からの手紙の章では、今までの旅の事をなかば自棄になって顧みてたりしますが、ほ
んと人生の壮年期と同じですよね(笑)。

最後にいったい何を得るのか、次の巻が楽しみです。




深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

スペインのマドリードで昼は市を、夜は居酒屋をうろつく中で沢木さんは段々、無の感情に
蝕まれていきます。そこで懊悩してる時に、思い出したのがタイで会った夫妻に言われたこの
言葉で、そこに答えを見つけようとする、、、僕はこの深夜特急を最初から読んで、ずーっと
思っていたが、この人は何でこんなに真面目、いや誠実なんだろうと。。表面的な無鉄砲な
ユニークさはあるが、内面は誠実そのもの、常識人だし、大人びてるし、保守的だし、確かに
育った世代もあるかもしれないが、この人は誠実そのものだと思う。
そう考えて振り返ると、深夜特急が何故こんなに面白いと思ったとき、この内面の深さは
結構あるんじゃないかなぁとね。普通(普通の26才、まぁまだ青年だよ)の人にだったら
きっと、もっと表面的、センス的な所、フィーリング的な所が大事だろうし、もしくはもっと
単純か、逆に理屈っぽいかのどっちかだろう。つまり沢木さんが見たその国や街、あるいは
市場や広場、とりわけ人々への内面へ内面への観察力や、もしくはそれが一番大事とする
精神があるからこの本は面白いんだろう。
そしてそうゆう人柄が行き着く先々で縁を作るんじゃないかとね。

だから結局、このいつでも誠実に考え抜いてる人が出した結論が最後、あのような結論じゃ
ないのかな。多分、旅に終わりはないなんてキザな発想じゃなく、そこに道があれば、
考える事、悩むことはいくらでも増えるし、否応なしに対応しなきゃいけない事柄がいくら
でも出てくるその過程、その過程を楽しむもんなんだろう旅も人生も。

それにしても途中からは自分も旅をしてるような気分になってましたよ(笑)。贅沢な時間
でした。






事故調査 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

多分、物事はその始まりにおいて、単純だったと思うのです。しかしそれを私たち人間にとってもっと有益にするために、どうしてもより高度になり、従って複雑にまた厳密になることが避けられません。
そうなるとその高度さ守るために、決め事ができて、さらに複雑に厳密になっていく。
もともと有益にするための手段であった高度さ複雑さ厳密さや決め事が、いつの間にか手段ではなく目的そのものになってしまって、当初の意義は薄れ、遵守できない人間をはじき出してしまうように思います。
この「事故調査」を読んで、そんなことを感じました。
私たちの日常をより有益にすることが目的だったはずの、高度で複雑で厳密な技術、あるいは決め事=ルールが、却って私たちを恐ろしい目に遭わせる。それは、その技術やルールを駆使するのが私たち人間である限り、避けられないのでしょうか。
いつもいつも最初の意義を忘れなければ、その技術やルールの素晴らしさに目を見張った時の新鮮な驚きを忘れなければ、そうはならないのでしょうけれども…。




地獄の季節―「酒鬼薔薇聖斗」がいた場所 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

単に事件の真相を知りたいだけなら、別の本を読むべきだ。しかしわたしにはそこらの小説などよりよほど面白かった。誤解を恐れずに言うなら、ある意味で著者の内的告白というか、内面への旅という気がした。


前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ