和書 1162632 (47)
戦国残酷物語
販売元: 角川書店
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こういった戦国の群雄割拠の時代において、武士の本懐なんていうきれい事はまったく通用しない。武士
道というストイックで義を重んじる風潮は無きにしも非ずだが、さっぱり鳴りを潜めている。
ここで描かれるのは人間の剥き出しの感情だ。世が求めた風潮なのだろうか、この時代の人間はことさら
業の深いものばかりだ。業すなわち因縁である。人間は、ここまで残酷になれるものなのだろうか?
例えば「復讐鬼」をみよ。急襲により父及び一族郎党を惨殺された子が十年がかりでようやく追いつめた
怨敵である男にした復讐は、片目を焼き、両手の指をことごとく叩き潰し、鼻と耳を削ぎ落とし、片足の
脛を打ち砕くという凄惨なものだった。だが、ここで終わったわけではなく、この男をいまは我が物とな
った城に連れてかえり、堅牢な石垣を作っては壊すという使役を延々と繰り返させるのである。これが実
際にあった話だというから恐ろしい。また因果は巡るということを痛切に感じさせるラストも恐ろしい。
以下どの話をもってしても、戦国の世に起こったあまりにも残酷な物語が眼前に広がる。特に印象に残っ
たのはラストの「雷神谷の鬼丸」だ。ここに登場する蛇野小城丸(はめがの おぎまる)という男の残虐ぶ
りは群を抜いている。まるでカリギュラとブラド・ツェペシュとヒットラーとレクター博士を総動員した
ようなモンスターぶりなのだ。その残虐非道ぶりは、ここに列挙するのもおぞましい。もし興味がおあり
の方は、本書を探し出してご確認いただきたい。
う〜ん、やはり戦国の世は凄まじい。人間はいかに残酷になれるものなのか?という問いの答えがすべて
本書につまっている。いやあ、現代に生を受けてよかったなぁとつくづく思った次第である。
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