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和書 13795001 (72)



世界 2008年 09月号 [雑誌]
販売元: 岩波書店

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 内藤正典という方の書いた「対テロ戦争の誤認がもたらした中東の不安定化」が勉強になった。

 日本にとって 中東は遠くて遠い国だ。あれだけ中東の原油に頼っていながら 頼っている相手を知らない。「あしながおじさん」の話なら分からなくもないが リアルワールドで それは本来まずいのだと思う。
 従い そんな中東で起こっている戦争についての興味も関心も 非常に低いのだと感じる。これは そもそも「イスラム」という 世界有数の宗教に触れる機会がきわめて少ないという日本の特殊性もあるのかもしれない。

 そういう中で 今回の論文は イラクの中の3つの勢力の分析などで大変勉強になった。勿論 上記のような日本人の一人として 僕も 中東は不勉強であり 本論文が正しいかどうか判断はにわかにはつかない。しかし もともとの「不感症」から 一歩でも抜け出るきっかけとなったとしたら 大変得難い読書だったと思う次第だ。




世界 2008年 10月号 [雑誌]
販売元: 岩波書店

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 佐藤彰男という方の「マイクロクレジットの光と陰」を興味深く読んだ。

 ノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行は バングラディッシュの貧困層への ごく少額の融資を 商業ベースで行っていることで有名だ。僕自身 初めて聴いた時には 商業ベースで経営が出来ているという点につき 俄かに信じられなかった思いがした。ボランティアで 損をしながら 貧困層へお金を貸す(もしくは上げる)ということではなく あくまで自立した経営として収益を上げながら やれているという点で サステイナブルな可能性を感じたのは僕だけではないはずだ。

 本稿は それに対し いくばくかのリマークを付けている。グラミン銀行の努力と成果は評価する一方 一般に言われているような姿とは若干違う点を挙げている。

 ファンタジーにもいくばくかの現実は混ざっているのだという指摘には若干の苦味もあるが考えてみると ファンタジーを信じた事で起こってきた問題の多さを考えると むしろ健全だろうし それでこそサステイナブルであるとも言えるのだろう。

 本稿で一番大事な指摘は最後の段落だ。

 「自助努力で貧困を克服できるなら もはや途上国の問題を心配する必要はない。自分たちには何の責任もないのだという安心感を得たいがためにも われわれはMC(マイクロクレジット)の成功を容易に信じてしまうのではないだろうかと」

 ノーベル平和賞の中に 若干でも「上から目線」があるとしたら この著者の指摘には大きく頷けるものがある。 



 




前衛 2006年 03月号
販売元: 日本共産党中央委員会出版局

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前衛 2006年 04月号
販売元: 日本共産党中央委員会出版局

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前衛 2006年 06月号 [雑誌]
販売元: 日本共産党中央委員会出版局

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前衛 2006年 07月号 [雑誌]
販売元: 日本共産党中央委員会出版局

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前衛 2006年 08月号 [雑誌]
販売元: 日本共産党中央委員会出版局

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前衛 2006年 09月号 [雑誌]
販売元: 日本共産党中央委員会出版局

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前衛 2006年 10月号 [雑誌]
販売元: 日本共産党中央委員会出版局

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前衛 2006年 11月号 [雑誌]
販売元: 日本共産党中央委員会出版局

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