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和書 255480011 (296)



まぼろしの邪馬台国 (1967年)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

今から40年程前、小学生の時に読んで感動し、古代への夢を掻き立てられた本。当時、邪馬台国ブームを創った本でもある。今度映画化されるそうで、又話題を呼ぶ事であろう。

感動の中心は、著者が視力を失いながらも、「地名は変りずらい」と言う点に着目し、奥様に古事記を読んで頂き、古代の音を研究し、魏志倭人伝中の国名を現代の地名に次々と比定し邪馬台国の位置を求めた夫婦愛にある。「いつかはこの杖で金印を探り当てる」と言うラストは今でも印象に残っている。しかし、著者は本書を人間ドラマとして書いた訳ではあるまい。あくまで学術書として書いている。「地名は変りずらい」と言う着眼点は良いと思う。平成の大合併と呼ばれる市町村の統廃合で、今でこそ地名は変化しているが、かつては地名は変らないものの代名詞だった。しかし、問題は陳寿(勿論、倭の事は伝聞で書いている)が関係者から聞き取ったヤマト言葉をどう漢語で表したのか誰にも証明できない点にある。私はTVで観た事があるが、台湾の老人は「邪馬台」を「ヤマダイ」と発音していた(これは似ている方だと思う)。陳寿はこの逆の操作を行なった訳である。また、伝聞なので魏志倭人伝中に出て来る国が実在したかどうかも判然としない。これで比定の連鎖を行なうのは無理であろう。結論の邪馬台国の位置が郷土になっているのも偶然とは言え、主張に疑問を抱かせるものである。

人間ドラマとしては感動的で、私の古代史への興味を掻き立てた懐かしい本だが、学術的には弱いと言わざるを得ない残念な本。





まぼろしの邪馬台国 (1968年)
販売元: 講談社

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まぼろしの邪馬台国 (1980年)
販売元: 講談社

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まぼろしの鉄の旅 (1983年)
販売元: 新人物往来社

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まぼろしの黄金律―わたしの半生記 (1979年)
販売元: 全電通労働組合北海道本部政治局

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まぼろし紀行―稲荷山鉄剣の周辺 (1983年)
販売元: 毎日新聞社

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まもりのかたち―建築が透けるとき (1982年) (相模選書)
販売元: 相模書房

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まゆの国 (1977年) (しらこばと選書〈6〉)
販売元: 埼玉新聞社

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まるごと広島すきです広島 (1985年)
販売元: 広島県

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まるめろの花―追悼・木村恭平 (1980年)
販売元: 木村コト

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