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和書 255490011 (201)



アメリカ政治入門 (1981年) (Books’80)
販売元: ティビーエス・ブリタニカ

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映画にみるアメリカの青春 (1981年) (Books’80)
販売元: ティビーエス・ブリタニカ

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現代のマルクス経済学 (1982年) (Books’80)
販売元: ティビーエス・ブリタニカ

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 本書は1982年にTBSブリタニカから刊行され、その後、社会評論社から1988年に再刊された。今から25年以上も前の本だ。全7章から構成され、第1章「マルクス経済学の生誕」から第7章「社会主義論の新展開」に至る過程において、日本のマルクス経済学の状況と幾つかの論争、経済危機の理論などが平易な文章で語られ、マルクス経済学をこれから学びたいと考えている学生、多少の予備知識はあるもののその全体像を把握したいと考えている中級読者・大学院生など、さまざまな用途に柔軟に活用しうる研究書である。むろん「教科書」としても使用可能だろう(なお翌年に『資本主義経済の理論』というテキストブックが刊行されているので、そちらのほうがより適切だが、併読もよい)。

 特に印象的であったのは、第5章の「西欧マルクス経済学の再生」と第7章の「社会主義論の新展開」である。後者については、すでにソ連でペレストロイカが進行し、集権的計画経済の欠陥が露呈していた時期であった。1990年代以降、著者は「社会主義」をめぐる計3冊の著作を刊行し、これまでの社会主義の意義と諸問題を多角的・総合的に検証している。欧米における「マルクス経済学の復興(マルクス・ルネッサンス)」に関する系統的な解説を行った前者は、その当時、欧米の若手経済学者との知的交流を経験している著者だけあって、それなりのインパクトや凄みを感じる箇所が多い。価値論・転形問題論争におけるマルクス派の理論的貢献も、それを単なる技術主義的な観点からのみ捉えるのでは不十分であり、歴史を理論的に解明する方法論上の特質や生産過程における人間の社会的関係などにも注目し、近代経済学正統派(新古典派)との質的相違を明確に自覚することが必要となるであろう。

 2008年の現在、たしかに新古典派ミクロ理論は、世界を席巻している新自由主義と連動して、その威力を更に拡張しつつあるようにみえるが、その深刻な問題性も積極的に問い直してゆくことがこういう時代であるからこそ肝要ではないか。同年刊行の『世界経済の中の日本』(社会評論社)のなかに所収されている「労働価値説のヒューマニズム」といった論稿も参照されるべきであろう。上述された論争の根本にあるのは、客観価値論としての労働価値説が、「働く人びとの労働の成果とその社会的処理、ならびに働く人びと自身の社会的再生産のしくみに深い人間主義的な関心をよせて構成されていることは、見落とされてはならないところである」(242頁)。本書を読み込んで得られるものは、実のところ深い社会哲学なのかもしれない。早くも再読したくなっている。本書が多くの方に読まれることを心から願う次第である。





知識人と国家 (1981年) (Books’80)
販売元: ティビーエス・ブリタニカ

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共働きの人間学―仕事も結婚もと願う女性へ (1980年) (Books’80)
販売元: ティビーエス・ブリタニカ

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ファシズムと社会主義 (1981年) (Books’80)
販売元: ティビーエス・ブリタニカ

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Brasil 今日のブラジル (1977年)
販売元: 日本ポルトガルブラジル学会

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Bunsha―会社を分けて,人を生かす (1985年)
販売元: 大陽工業吉生会

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Busch・Hentig・Sieverts文庫目録 (1985年)
販売元: 早稲田大学法学部教員図書室

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Reagan on the radio―”My fellow Americans” ABCスペ (1982年) (Business view―別冊)
販売元: グロビュー社

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