戻る

前ページ   次ページ

和書 255550011 (238)



ある科学者の戦中日記 (1976年) (中公新書)
販売元: 中央公論社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

著者は東京大学工学部および航空研究所(航研)教授で、米英との開戦直後から航研仲間の間では、日本の航空の勝味があるのはせいぜい半年、それ以後はおされるからそれまでに収拾できなければ日本は苦しくなるというのが輿論だったと日記に著す。独ソ戦についてもかねてから「冬まで延びたらドイツは負ける」が定説で、というのはドイツには耐寒潤滑油のよいのがなく厳冬になると戦車も銃砲も動かなくなると、油研究者が推定していたからである。それが冬になってしまったのでドイツの運命は極まったと仲間内では見ていた。バリバリのエンジニアたちは開戦当初から悲観的だったことがわかる。

開戦後満二年を経過、ガダルカナル撤退、アッツ全滅、包囲陣はじりじりと日本に迫ってきつつあったが、日本には砲声が直接響いてきているわけでないから、日本人の大半はわり方呑気で、戦争を実感するのは首都東京が空襲を受けてからである。昭和20年2月、識者の集まりでは「海軍は大半は投げた」「陸軍の越権がひどい、それでいて陸軍の本当の勢力がどこにあるかわからない状態」だと。5月には皆疎開だと浮き足立っていて仕事にならないので、著者は大学に行かずに百姓仕事に精を出す。8月になると国民誰しもが戦争に倦み疲れてしまい15日終戦。大学は占領後の仕返しを恐れて書類を焼き捨てるうろたえようなど終戦直後の混乱も描く。開戦直後から敗戦直後までの首都の様子がわかる貴重な資料。




ある秘書官の死 (1967年) (カッパ・ノベルス)
販売元: 光文社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ある紙芝居 (1978年) (ふだん記新書〈59〉)
販売元: ふだん記全国グループ

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ある結婚 (1968年) (春陽文庫)
販売元: 春陽堂書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ある結婚 (1980年) (角川文庫)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ある結婚の風景 (1981年)
販売元: ヘラルド・エンタープライズ

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ある結婚の風景 (1982年) (ヘラルド映画文庫)
販売元: ヘラルド・エンタープライズ

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ある美人の一生 (1964年)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ある美人の一生 (1965年) (ロマン・ブックス)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ある老歌人の思ひ出―自伝と交友の面影 (1953年)
販売元: 朝日新聞社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)




前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ