しかし学生時代から受け続けたり、私生活をかなり犠牲にして浪人してまで受けている人がいるとは驚きです。サラリーマン生活との両立方法などは読んでいてかなり大変そうです。
司法試験並の狭き門ですけど、それにしては認知度はまだ低いですね。でもこれからはかなり有望そうなジャンルではあります。
しかしテクニカルな勉強方法や、条文の暗記を中心とした理解力の向上というのが試験に必須というのは個人的には疑問を感じます。特許を出す側の立場からいくと、明細書の作成上のアドバイス(請求項の建て方や詳細の記述方法など)に結構期待するのですが、そう言うのは弁理士になってから改めて習得する技能なんですね。これらを勉強した形跡はさっぱり見えませんから。それであれば、入り口はもう少し緩くして、弁理士就任後の業務スキルによって淘汰されていくようなシステムの方があるべき姿だと思います。そうしないと合格がゴールになるという受験ビジネスばかりがばびこって、特許出願や特許関係のビジネスやTLOが盛んになるようには思えません。
弁理士という仕事を知りたい方、弁理士を目指そうという方には、読んでみることをオススメします。
○多くの受験合格者の生の意見や試験勉強の進め方が書いてある
ので情報が不足している学生さんや、受験機関が近くに無い地方
の方は是非とも読むべきです。
○内容は充実していますが読みやすく、半日~1日有れば読めて
しまいますので、勉強の妨げになるどころか効率的な勉強方法を
客観的に見直せます。
○弁理士になっても使える合格者のお勧めの参考書、弁理士資格
取得後の就職や転職の仕方、新米弁理士の1日の仕事の流れなど
これから弁理士を目指す方のほしい情報がまとめられています。
○試験勉強を始める前にこれからのスケジュールの見直しと、資
格取得後のイメージの為に一読の価値有りです!