例を上げると 価値株投資、P/E比率 などという言葉が出てきますが、それぞれ 割安株投資、PER のように訳すのが一般的ではないでしょうか。
価値株投資などは、バリュー株投資としたほうがまだわかります。
また、売上高、所得、利潤差額という言葉が出てきますが、売上高はいいとして続く2つは、営業利益、経常利益、純利益のどれかに対応するのでしょう。
他にも直訳単語や、日本語として理解しにくい言い回しなどが多く、読んでいて疲れます。
第二にこの本では、オニールがアメリカで発行している投資新聞(Investors Business Daily) の読み方、有効な利用方法についてかなりのページ数を割いています。
日本版投資新聞が発行されているわけではないので、日本株取引の参考にしようとする読者にとって、その部分については意義が薄いと思います。
もちろん日本で手に入る情報に置き換えて読めばいいのですが、日本株では現在、一般的に手に入らないと思われる独自の指標などもあります。
悪い点を上げてきましたが、オニールが主張する投資手法自体はすばらしいものだと思います。
そこで、オニール本としては前著の『オニールの成長株発掘法』をお薦めします。
原書は全米で100万部超のベストセラーというのもダテではなく、全ての個人投資家必携と言える内容です。
ポケットサイズのコンパクトながら、内容はよく創意工夫されている。また全面フルカラーでとても読みやすい。
献立ごとにカロリー、タンパク質、糖質、脂質などが簡潔にグラフ化されており栄養のバランスが人目でわかるようになっている。豊富に掲載されている献立からは自分好みの料理を選択すればよい。どれもとても美味しそうな一品である。それでいながら手間の掛からない料理方法である。きびきびと簡潔に説明された作り方も料理をまるでしたときのない僕にとってもわかりやすいものであった。
しかし、この本の特筆する所以は全ての献立の材料を1人分としての分量として作り方を記述していることである。冒頭に話したように、僕のように淋しい1人暮らしでは2人分を作ってしまってはますます淋しくなるというものである。
無理な食生活からダイエットを行うことは結局長続きするものではなく、こういった健康的な食生活を定着しある程度長い目で行うことが得策なのだ。1人暮らしの者にとっては、単なるダイエット本に留まらない、簡単自炊の本としても最適であろう。