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和書 3327231 (333)



ある起業家の激動人生記
販売元: たちばな出版

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ある軍国教師の日記―民衆が戦争を支えた
販売元: 高文研

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ある軍国教師の生涯―大正自由教育運動から国民精神総動員へ
販売元: 碧天舎

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激動の時代の地方教育者の生きざまを追いながら、最後の列強を目指そうとした軍国日本の哀しい姿を見つめる。会ったことのない祖父の姿を、当時の社会、風俗、人物を通して、その輪郭に迫ろうとする筆者の試みは、読み物としての価値も備えている。秀作である。




ある軍法務官の日記
販売元: みすず書房

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著者、小川関治郎氏の実直でまじめな性格がにじみでているばかりでなく、鋭い観察力による率直な意見が書かれている資料性の高い従軍日記である。しかも、高所から客観的に見た、兵士の日記とは趣が異なる従軍日記である。 まさに発展しようとしていた上海の破壊を目の当たりにして、「日本ノ責任重且ツ大ナルコトハ言ヲ俟タザル所ナリ」(昭和13年2月13日)。あるいは、日本人町(虹口)を見て「自分ハ思フ 日本ノ力ハ只武力ニアリト言フベキカ 武力ニ於テ日本ハ世界ニ冠タルコト絶対ニ比スベキ国ナキモ武力ノミヲ以テ列国ニ対シテ何事モ強ク押切ルコトヲ得ルヤ否ヤ」(昭和13年2月14日)と問うている。 軍紀の乱れも法務官として詳しく見聞しており、かなり具体的に書かれている。 金山における村民の射殺斬殺事件は「一ツノ好奇心ヨリ支那人ヲ殺害セントノ念ニ基クトモ認メラル」とし、「前線ノ戦闘ニ加ハラズ従ッテ支那人ヲ殺サントノ一種ノ観念ニ駆ラレタルトトモ認ムベク」(昭和12年12月26日)とし、兵士の戦場での特異な心理を記述している。 一方、官僚的な面も見えている。兵士の強姦事件にも困りはてていたようであるが、憲兵の上砂(かみさご)中佐(著書に「憲兵三十一年」がある)が「近頃強姦事件不起訴ニ付セラルルモノ多ク」と苦情を述べると、「刑法一七八ニ所謂抗否不能ニ乗ズルモノ」とはいえないとはねつけている。(昭和12年12月25日)これは法務部の一般的な見解であったらしく、岡村寧次大将が「銃剣の前に親告などできるものでない」と怒って陸軍刑法を改正したというエピソードが他書にある。(稲垣正夫編「岡村寧次大将資料(上)」(原書房,昭和45年),P301) 小川関治郎氏は東京裁判で供述書を提出しているが、この部分とかさなるところがあり興味深い。(供述書は下記の書籍に掲載されている。洞富雄編「日中戦争資料集8 南京事件Ⅰ」(河出書房新社,昭和48年)P256-257) 宣戦なき戦争が国際法の解釈を難しくしていたことも本書に見られる。パナイ号事件(当時はパネー号事件と呼んだ)について松井岩根大将は日清戦争時の高陞号事件を引き合いにしているので、当時の国際法が司令官に十分理解されていなかったことが分る。(昭和12年12月28日) 氏は もともと第十軍に属したが松井大将のもとでも働いた。松井氏は独特の性格であったらしく「少シ威張ル癖アリ」と感じ、偏見かも知れないがと遠慮しながら「名古屋ノ辺ノ人」は派閥思想があるのではと観察しているのが面白い。(昭和13年12月22日) 巻末の「わが父、陸軍法務官 小川関治郎」はこの日記の意味を知る上にも一読の価値がある。今後、歴史資料としてもこの本はよく引用されるに違いない。 「支那事変」理解のために、その価格以上に十分価値のある本である。




ある農婦の死―十七世紀、中国の現実と夢幻世界
販売元: 平凡社

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ある農村少女の戦争日記―語り継ぐ戦争
販売元: 一草舎

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ある通商国家の興亡―カルタゴの遺書 (Ondemand collection)
販売元: PHP研究所

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ある通商国家の興亡―カルタゴの遺書 (PHP文庫)
販売元: PHP研究所

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 発売当時の15年前、単行本で読んだ本を、最近文庫本でもう1度読み直した。
 カルタゴとは、現在の北アフリカにあるチュニジアに存在した、フェニキア人の古代都市国家です。

 カルタゴと聞いて、塩野七生の『ハンニバル戦記 ローマ人の物語』などを思い出す方もおられるでしょう。ハンニバルは、カルタゴとローマが戦ったポエニ戦争の時の、カルタゴの将軍でした。

 「地中海の女王」と呼ばれたカルタゴは、地中海をめぐる貿易競争で、商売のやり手ギリシアを、次いで当時の絶対的な超大国ローマを負かし、地中海貿易を独占して大いに栄えた通商国家だった。

 そのカルタゴは、働くこと以外に何の楽しみも、文化も持たないと、ギリシア、ローマなどの周辺の国から気味悪がられた。

 商売の仕方も、「カルタゴの製品に独創性は見られない。たいていはエジプト、あるいはギリシア製品の模倣にとどまっている。が、彼らの功績は、そうした品々を安く、大量に生産し、広く流通させたことにある。」

 これが昂じて、ついにローマに、「この国は滅ぼさなければならない。」と、決断せしめた。三次にわたるポエニ戦争の末に、紀元前146年に徹底的に滅ぼされるようになってしまった。
 通商で栄えたカルタゴとはどういう国だったのか。それがなぜ滅ぼされたのか、その原因をヨーロッパに飛んで広く取材して追求した物語です。

 著者の森本さんは新聞記者のご出身だけあって、じつに読みやすい文章です。最後の、この地に二度と復活しないようにと、徹底的に塩をまかれる場面には、それほどまでかと、痛々しかった。
 
 日本はカルタゴとは違うんだろうか。工業製品のブランドをのぞくと、身に付ける品物に世界中の人がほしがるブランド品はどれだけあるだろうか。

 初版の発売当時は、日本はバブル景気でものすごく繁栄していた。発売当時から、カルタゴ=日本、ローマ=アメリカ という図式はあった。
 国際貢献。この言葉があったかどうか。この本にもそういう言葉は出てこない。しかし、儲けるだけでなくて、国際貢献の方も大事だよ、といっていた本である。今読み返してみて、著者の指摘の斬新さに感心する。

 本書を再読して、やはりと感じ入ったことは、文化なき国は滅びるということだった。通商国家の日本にはかくべつ教訓的である。時をおいて何度も読み返しのきく本です。




ある通商国家の興亡―カルタゴの遺書
販売元: PHP研究所

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ある遺書―北摂能勢に残るもうひとつの平家物語
販売元: クレイ

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