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和書 3327241 (10)



1960 沢木耕太郎ノンフィクション7 (沢木耕太郎ノンフィクション)
販売元: 文藝春秋

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 本書は1960年の日本を見つめた二つのノンフィクション「危機の宰相」と「テロルの決算」を収録した一冊。「テロルの決算」は社会党委員長と彼を暗殺した少年とが時代の中で鋭く交錯していく様を描いた傑作で、私も文庫で一気呵成に読んだ記憶があります。

 今回私が「1960」を手にした目的は、これまで単行本では読めなかった「危機の宰相」に目を通すことにありました。「危機の宰相」は池田隼人首相が推進した所得倍増政策の誕生から終焉までを追っています。

 物語の中心は、池田隼人と彼のブレーンであった下村治と田村敏雄の3人です。池田・下村・田村は全員が大蔵官僚の出身。しかし決して順風満帆な出世コースを歩んだわけではない「敗者」の3人が、高度成長路線を理論構築していきます。自民党内部にも世論にも彼らの考えを夢想・空論として嘲笑うかのような雰囲気が一時漂いますが、彼らの目標がどう実現していったかは歴史が示す通りです。

 それぞれの人物評伝としてはなかなか魅力的な一冊といえます。彼らとそれぞれの妻とのちょっとしたエピソードなどは生身の人間である彼らの一面を見せており、大変興味深く読みました。

 しかし本書は、そもそも私が本書を手にした際の欲求には応えてくれませんでした。

 私はまさに高度経済成長の落とし子です。生まれた時からテレビも洗濯機も冷蔵庫も身の周りにありました。私を形作ったといっても言い過ぎではないあの経済成長のからくりはどこにあったのか、改めて知りたいという欲求があったのです。

 つまり私が知りたかったのは、高度成長の背景である人物伝や論理構築ではなく、池田政権の個別具体的な金融財政政策です。3人を中心とする高度経済成長論者たちが日々お題目を唱えるだけで日本経済があれだけの飛躍を遂げたわけではありません。本書はそうした政策史が描かれているわけでは残念ながらありませんでした。




1960年5月1日―その日軍縮への道は閉ざされた
販売元: 朝日新聞社

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1966年生まれ 丙午女(ヒノエウマ・ウーマン)―60年に一度の元気者
販売元: 小学館

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1967年10月8日―チェ・ゲバラ 死の残照
販売元: 毎日新聞社

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 日本人が書いた「ゲバラ本」は、全体的にゲバラに対する思い入れが過剰気味である。
 また、執筆時期の関係もあるのか、ゲバラがボリビアで殺害された後の出来事が記述されていないものが多い。
 しかしながら、本書は丹念な取材と、抑制の効いたゲバラ敬慕の念を持って描かれており、上記の不満を見事に解消してくれている。

 一番興味深かったのは、ゲバラがCIAによってではなく、「ボリビア政府」によって謀殺されたという事実が記載されている点であろうか。 ゲバラと共にゲリラ戦に参加したキューバ人たちのその後も描かれており、従来の「ゲバラ本」にない満足感を得た一冊であった。




1970・11・25 三島由紀夫
販売元: 世界書院

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ミシマの最期の演説は壮絶だ。文字通り「死」を賭しており、字面で追っても物凄い迫力がある。私がこのレビューを書いているのは、第44回衆議院議員総選挙に向け、各政党・政治家が選挙活動をしている時期である。郵政民営化に「命」を賭けているとのんきにホザイテいる現内閣総理大臣にはそれこそ死んでも真似のできない「覚悟」が、そこにはある。




1970年のアメリカ便り―父の最後の贈り物
販売元: 新生出版

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1970年代は今と違い、アメリカに行って仕事をするということは、ハードルが高く、実現可能とはとても思えないこと。しかし著者は、持ち前の強い意志と、地道な継続的努力、そして周囲サポートに助けられ、その願いを現実化させていく。
普通の田舎町から出てきて、普通の教育を受けた女性が、真摯な気持ちで夢に向かって努力することで、幸運をつかみ、そしてその夢をかなえていく過程が、心温まる書簡につづられています。
年頃の娘からお父さんに宛てた書簡なので、親子としてのちょっと距離感があり、丁寧につづられているところに、とても好感が持てます。
とても面白くて一気に読んでしまいました。

著者がお父さん宛てに送り続けた書簡が元になっているそうですが、お父さんはその手紙を30年近く大事に保管しておき、なくなる間際に著者に手渡したそうです。心温まるお話ですね。




1970年の漂泊 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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1970年の漂泊
販売元: 文藝春秋

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1970年の狂気―滝田修と菊井良治
販売元: 文藝春秋

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1984年の特攻機
販売元: 朝日新聞社

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