さいとーあゆみ氏の画風によりシュールさを増した筆者原作による漫画が随所に挿入されており,ゲーム業界の裏事情をギリギリまで語りつつ,ゲームレビューも基本的にネガティブな評価ながらも一方的な批判に終わらず,独自の視点で「何故そうなってしまったか?」を分析し,面白さを提供しています。
加えていくつかの企画も追加してありますが,やはり一番面白いのはさいとー氏の漫画でしょう。がっぷちゃんと獅子丸先生の掛け合いは見事。
2005年7月現在3巻まで刊行されている本作ですが,ツッコミの激しさと内容の際どさでは一番なのが当巻でしょう。ニッチだったはずのゲーム業界がビジネス規模の拡大に伴い多くの徒花を生んでいく過程に興味がある方には楽しめると思います。
まぁ簡単にいうとあまり面白くないゲームを買ってしまって「なんでこんなゲームができちゃったの?」とか思ったことがある方に特にお勧めです。対象年齢はちょっと高く,社会人の方でビデオゲームに興味があるなら値段分楽しめるかと思います。
さいとーあゆみ氏の画風によりシュールさを増した筆者原作による漫画が随所に挿入されており,ゲーム業界の裏事情をギリギリまで語りつつ,ゲームレビューも基本的にネガティブな評価ながらも一方的な批判に終わらず,独自の視点で「何故そうなってしまったか?」を分析し,面白さを提供しています。
加えていくつかの企画も追加してありますが,やはり一番面白いのはさいとー氏の漫画でしょう。がっぷちゃんと獅子丸先生の掛け合いは相変わらず見事。
もはやビジネス規模がサブカルチャーの範疇に収まらなくなり,多様な参入者が跋扈するゲーム業界の裏事情を鋭くえぐっているのは前作同様,楽しめます。まずは前作を読んでいただき,気に入ったらこの2巻も購入することをお勧めします。相変わらず対象年齢は高めで社会人以上かな,と思います。
業界が成熟し以前のような意味での破天荒なゲームが減り,レビュー自体の面白さがやや失われたことに加え,1,2巻でシュールな笑いを提供していたさいとーあゆみ氏による漫画が無くなってしまった(作者を変更し漫画自体は存続してはいますが)ため,全体的に平凡な印象です。
決して面白くないわけではありませんが,前作までのブラックな面白さを求めている方にはお勧めしかねます。コレクター向けと言わざるを得ない作品です。