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和書 3431351 (206)



大放浪―小野田少尉発見の旅 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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 著者が今も生きていたなら55歳。(2004年現在)まだ若い。この放浪記は1974年に書かれたものだ。著者、まだ25歳という若さであった。日本中を駆け巡った大ニュース「小野田少尉ルバング島で発見」。第一発見者が著者であったわけだ。その後1987年、雪男捜索中遭難。還らぬ人となった。38歳という若さだった。

 あとがきに「月面に第一歩を印したアポロが無事、地球に帰還したニュースを聞いたが、ヨーロッパの風景にはじめて接して感激したほどの喜びはわかなかった」「アポロ計画が偉大なる人類の事業であろうが、僕にとっては苦しい旅を乗り越えて、目的地に着いた僕自身の行為のほうがより素晴らしく思えてならなかった。」という。

 今でいえば、アテネの日本人選手のメダルラッシュは素晴らしい成果であったが、僕自身の行為のほうが素晴らしく思えたという事であろう。
 つまらない仕事をして夜はテレビを観るだけ、。一生、テレビを観ただけの人生ってありうるかもしれません。

 ちょっと古い本ですが、青春のかけがえのない自分の人生を生きようとする情熱は普遍的テーマと思います。この本からそんな、情熱を感じ、気持ちが若返りました。楽しい本です。楽に読めます。中年の自己に疲れているお父さん。お勧めです。




ディズニーランドの経済学 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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多くのテーマパークや遊園地が閉鎖されている中で、勝ち残っている東京ディズニーリゾート。
その裏側を知ると共に、経済学も学べる・・・という楽しみながら経済を学べる一冊。
残念なことにちょっと昔の本なので、現在とは違う部分もある。
乗り物によってチケットを買わなければならなかった頃の本なので、大学生以下の子にはピンとこないかもしれない。
だが徹底したマニュアルと、レジャー意識の刺激の方法等今でも十分参考になる部分は多い。

今のディズニーリゾートは昔よりももっとあざとく金を稼ごうとしている部分が見え隠れしていて、あまりよろしくない。
この間ディズニーシーに行ったところ、テキヤのディズニー版みたいなものが出店されており、夢の国の雰囲気というより祭りの屋台の雰囲気だったのが非常に残念だった。
キャストの対応も昔の方が徹底していたように思う。
是非ディズニー関係者もこの本を読み直し、温故知新と頑張っていただきたい。




東京地名考 (上) (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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東京地名考 (下) (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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鳥頭紀行ぜんぶ (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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脂が乗りきっているころのサイバラの秀作。
ほとばしるエネルギー、悪意と愛情たっぷりのギャグ。いいぐあいに手を抜いているのがまた楽しい。
身内ネタが多いのが少し残念だが、それは差し引いても笑える。
文庫価格でこれがよめるのはうれしい。




フジ三太郎旅日記 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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冒険と日本人 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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この本の中に「友は青春の旅のつづきを始めた」という題名の短い文章が収録されています。

私は、10代後半の、ちょうど、大学受験に失敗して浪人生をしていた頃に、この文章を読みました。

本当に心から感激しました。

何か目の前の覆いが取れたような気分でした。

そして、その後の人生においても、強い影響を受けて生きてきました。

「1冊の本によって人生が変わってしまう」ということがもし本当にあるのなら、私は、死ぬ時に、この本をその1冊にあげます。




マゼランが来た (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞

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冒頭から明確な立場で述べる。マゼランが「原住民」に「殺された」式の記述はどこにもない。人間のいたところに他の者が支配のためやって来たので、有志ある一団がラプラプ指揮官とその軍事作戦のもと彼の感動的な演説とともに防衛に立ち上がったにすぎない。むしろフィリピンでは、日本で誰もが「歴史」と称して教わる偏見など通っておらず、侵略者一行と彼に勝利した自らの歴史を先住民は毎年演劇にして大々的に再現している。その写真もきわめて豊富で精彩満点。このことは本書全体にいえる。地球上にすさまじい規模の非西洋・非東洋の民族が存在していたことが今日知られてきているが、では彼らがどんな顔をしているのか、どんな小舟を浮かべているのか、どんなTシャツを着ているのか、どう白人の血が混じっているのかをありありとイメージできる本があったか。先住民破壊が今も進行中であることを先住民自身の言葉によって描いた叙述がそんなにあるか。漁網を持ち夕日に映えるチャモロ人男性の写真、パタゴニアの大平原と青空の写真およびそこの先住民がマゼラン以後されてきたこと、チュニク語最後の話者の訴えとその家族の60年前の白黒写真、私兵を引き連れてセルクナム人を狩り殺していく白人の有名な写真など、写真・記述ともに充実を極める。旅に出たくさえなる。われわれが知らなかった・知りもしなかったどれほど広大な世界があったかを思い知らされる。著者・先住民とも被害者然たる姿は皆無で、抵抗の声があらゆる箇所であげられている。資料・文献の読みは正確で引用も多い。「民族(人間)絶滅の尖兵たる悪魔の使者」マゼランに対する結論を著者が導いていくとき、われわれはまだ無知・黙殺に徹しているのであろうか。




山を考える (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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新版 山を考える (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞

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著者は冒険ということを考え突きつめ、それが創造行為であり誰もしたことがないことを意味すると考えている。登山の時代は発生以来数十年がすぎ、いまや奇形の時代をむかえた。「創造的な登山」と著者が夢見たものは消え、著者が提起した議論に対する山岳会の反応は絶望的であった。「そこに処女峰エベレストがあるから」は「そこに山があるから」と今や歪曲され、「みんなが登るから」山に登る連中お気に入りの言葉になった。「山は死んだ」。完璧に保護された山ほど完全に征服され意味を失った山はない。登山者は「バリエーションルート」というコースの開発に血道をあげだす。「世界に類のない、下等な、非人間的な」シゴキという文化を有していた日本人は、山でもそれをやりだす。ひどいシロートが不十分な装備と知識で山に送りこまれ遭難させられる。遭難者が出ればリンチ同然の報道が飛び交う。登山の記録は案内書以外は生産できなくなった。なれのはてが『日本百名山』。深田氏をよく知る著者は、深田氏のこの本のとおり山をなぞる人間こそ実は深田氏の最も軽蔑する人間であると言う。さらに実は深田氏は山の紀行文が苦手であった。彼は山そのものをでなく、山をめぐる雰囲気と人を愛したにすぎない。これを卑近に敷衍するなら、現在登山の部活などでは、山そのものが好きなのでなく登山をめぐる人付き合いが好きなのであって山は大嫌いと言うものがいくらでもいるが、こういう者が「山」に入る時代が来たのであり、深田氏はその端緒であったのかもしれない。こういった考察すべてを、さらにヨーロッパの登山と著者は比較する。その筆も圧倒的。この書ほど鋭利で見抜かれた登山の議論(もはや結論)は考えられない。


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