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和書 46422011 (93)



思想 2006年 03月号
販売元: 岩波書店

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思想 2006年 04月号
販売元: 岩波書店

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 巻頭「徹底した形式的合法主義」として222年になるカント永久平和論への依拠が宣言され(最上・国基大)、特集が組まれている。
 1.「世界市民的な目的をもつ普遍史の理念と実践」(コスケニエミ・ヘルシンキ大)は、旧来の国際法を特権温存として排しカントが目指したところの普遍的道徳の蘇生を説く。
 2.「デモクラシーによる立憲主義」(ブルンクホルスト・フレンスブルク大)には、訳者(三島・東経大)による少し長めの解説も付されアメリカによる正義の戦争が際限なく続く事への対抗としてケーガンに割り切らせたそのままにカントを見出す。ただ、テロの連鎖を具体的に断ち切る方途は示されていない。
 3.「自由か、安全か」(ギュンター・フランクフルト大)は「「自由を守る」という言葉が信じがたく戦闘的意味合いを帯びる現在の世界状況を、簡潔ながら見通しよく読み解くもの」(解題:毛利・京大)。
 書評二編、「カントの平和論」(ボウイ・ロンドン大)、他三編を収録、掲載している。
 各編に知識人的嫌悪を伴った反米基調が漂い、米国を真に内的に克服する思索からは遠く離れたところにある。




思想 2006年 05月号 [雑誌]
販売元: 岩波書店

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 巻頭は恒例思想の言葉。虚構としての個人の確立が情報学から見ても重要(西垣・東大)とする。
1.「老年論の原点」(瀬口・名工大)では、先進国を中心とした世界全体の高齢化に対し唯生きるのではない「よく生きる」ことを説いた希臘哲学との接点を探る地味だが今最も希求されるべき視点が提供される。
2.「反科学としての古方派医学」(山田・京大)では、各専門諸「科」学に発展する近代西洋医学・薬学以前に単純な運気論のような形で低迷せざるを得なかった江戸の医学に人間社会が存続する限り見出される身体への眼差しとその限界を確認する。
3.「「今ノ事ヲ今自由ニ書ク事」の方法」(徳盛・東大)では、徂徠学統の海保青陵を代表する江戸後期に高まった物を書くことへの関心の高まりを編集者でもあった医家(古方派)三谷公器との関わりから跡付ける。生活史との関わりからも検証すると面白いだろう。
4.「初期ハイデガーにおける運動概念・上」(小野・京大)では、ハイデガーとナチズムの内的関係が相変わらずと言うべきか扱われる。単にナチとの共犯関係に反発するだけのハイデガー論はハイデガー思想の魅力とその微妙な位置に幻惑される危険があるとも言える。長寿を全うしたある意味ではしたたかである意味では強靱なハイデガー自身に対し寧ろ後世その哲学を論じる者の方が現実を生きている以上その危険性を孕んでいる。次号以降の後編での展開でどう折合いを付けるか楽しみ。
5.「承認する認識」(ゼール・フランクフルト大)は、アドルノ哲学の「観照」を、名前、解釈、言語、自由というモデルで認識論一般に発展させる試み。
6.「ドイツ観念論における観念=実在論の鼎立」(山口・東理大)は、後記フィヒテ・シェリング・ヘーゲル三者のドイツ観念論を教科書通り再説する。改めて読み直されていい「意識の事実」や「啓示の哲学」への再評価を促すものではなく少し物足りない気もする。





思想 2006年 06月号 [雑誌]
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思想 2006年 07月号 [雑誌]
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思想 2006年 08月号 [雑誌]
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思想 2006年 09月号 [雑誌]
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思想 2006年 10月号 [雑誌]
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思想 2006年 11月号 [雑誌]
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思想 2006年 12月号 [雑誌]
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