頭よし、顔よし、性格も気が強くなんでも自分で出来るしっかり者タイプの雪野今日子。
・・・ただ唯一人望だけが無しなのがネックの雪野が、母親が怪我で入院して、住み込みのお手伝いをやる事に。
その家は、自分の勉強の最大のライバルでもある連城環の家だった!
連城家の家族の問題に、否が応でも雪野自身も関わる羽目になって・・・。
勉強のライバルというだけだったのに、恋愛、家族の問題まで関わって来て、とにかく読み始めたら最後まで目が離せません。
連城家には、タイプの違う美形の3兄弟がいます。
長男・環 頭もよくて優しくて人望がある。
次男・美人 サッカー部のエースで、色々と軽い
三男・湛 クールな生意気美少年
3人の中にある各々のコンプレックスや悩みが、巻を増すごとに関わってきて、深い話です。
雪野に関わって、それぞれ変わっていく3兄弟、バラバラだった兄弟同士の絆も芽生えてきます。
見た目がかっこいいからだけではなく、人間的な弱さを抱えているからこそ、この3兄弟が愛おしいです。
連城家に関わって、己の中で絶対だった勉強でさえも、気にならなくなる位に変わっていく雪野。
自分が本当に欲しかった言葉、本当に欲しかったモノは、そうだったんだ。
雪野がその事に気づけたのは、体当たりで連城家と関わってきたからでしょうね。
最後に、雪野が選ぶ相手は、誰なのか?その答えは、六巻で!
少女漫画を読んでいて、こうだったらいいのに・・・と、一度は思うだろう夢がこの作品で実現します!この爽快感は、他の作品ではけして味わえません!
この話を完結まで一気に読める幸せは、今から読み始める貴方だけのものです(^^)
自分自身から逃げようとせず、己と戦おうと決意した美人の姿に、思わず胸を打たれるものがあります。
この4巻だけでも、買って後悔はしない位にお薦めですが・・・。
買ったが最後、幾重にも絡んでいる恋の行方を追わずにはいられないと思います。