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和書 467252 (118)



完訳 ファーブル昆虫記 第4巻 上
販売元: 集英社

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この巻は、ハチが主人公。キゴシジガバチがなぜ、人家の中、マントルピースにまで巣を作るのか。ファーブルは、この巻でも進化論を批判しつつ本能の不変の特性を主張します。しかし、本能も、ガチガチの融通の利かない特性ではなく、生命を維持するのに営巣のためのエネルギーを節約するという融通さも兼ね備えていると考察します。その事例に人間と共生しているツバメやスズメの営巣などを参考にします。この辺りでは、現代の進化論にも少し踏み込んでいる感じも。

8〜9章では、綿毛を巣作りに使うモンハナバチと樹脂を使うモンハナバチを比較して、それらを形態だけで同一の属にしている分類学に異を唱え、機能を考慮して2分すべきだと主張しています。現在から見れば、それは先進的な主張を含むとともに観察力の限界をも示しているのですが、あくまでも観察し実証したことを確信を持って主張するファーブルの姿勢はこの巻でも不動です。

なお、この巻では、輝くばかりの純白の綿でできたモンハナバチの巣が、昆虫の作る巣の中でももっとも優美なものである、と美をうたっています。美をうたうような記述には今までの巻ではお目にかからなかったように思い、印象に残りました。




完訳クラシック グリム童話〈4〉
販売元: 講談社

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グリム兄弟は,ロマン主義の波に乗ってドイツの民族的 identity を確立するべく,古くから語り継がれて来た民間伝承を集めようとした.その結果がいわゆるグリム童話である.この翻訳は,その初版のうち主なもの,後の版からは失われたものを中心になされたものである.二冊まとめないと無意味になる.なぜ初版なのか,は訳者まえがきに詳しく述べられているので繰り返さない.とにかく極めて優れた日本語に訳されていて,実に気持がよい.結局七版 (1857) まで改訂を重ねたものの,そのためによりドイツ的に出来る筈もなかった訳である.強く推薦する.




完訳グリム童話集〈2〉 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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完訳グリム童話集〈6〉 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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決定版 完訳グリム童話集〈2〉
販売元: 筑摩書房

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決定版 完訳グリム童話集〈4〉
販売元: 筑摩書房

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決定版 完訳グリム童話集〈5〉
販売元: 筑摩書房

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カール・クラウス著作集 (7・8)
販売元: 法政大学出版局

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学生と読む『三四郎』 (新潮選書)
販売元: 新潮社

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 《成城大学という場で、ある教授が学生たちに文学を教える行為をめぐる詳細な記述》を読むことを通じて、読者は「文学を学ぶことの意味」もっと言えば「人生を生きる意味」について深く向き合わざるを得ない構造を持った本である。

 実際に『三四郎』を「読み」始めるのは後半過ぎからであり、話の内容もいろいろな方面に飛び、良く言えばダイナミック、悪く言えば散漫ということにもなろうが、大学の講義とは元々こういうもの。学生時代を思い出しながら、非常に楽しく読んだ。

 特に一人の教育者として、学生に向けた厳しくも優しい眼差しには読みながら何回も心を打たれた。著者と同じように、登場した学生たちの将来に幸あれと願わずにはいられない。

 若干、著者の自意識の高さが鼻につくところも散見されるが、それはご愛嬌。純粋に読書の醍醐味を楽しむ意味でも、文学理論の基礎を学ぶ意味でも、有意義な教育論として読む意味でも、そして若者たちの成長物語としても、価値のある一冊である。




学校 (同時代ライブラリー (161))
販売元: 岩波書店

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