和書 467252 (252)
定本 北条民雄全集〈上〉 (創元ライブラリ)
販売元: 東京創元社
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北条民雄全集が、こうして文庫という形態で現れる日がくることが
あるとはにわかには信じがたい。
北条民雄。
この名前には、私にとって一種魔物のような魅力がある。
虚無からの肯定を模索しつづけた挑戦者。
そうした印象が強い。
本書は、北条民雄の小説を中心に収録されている。
名作「いのちの初夜」をはじめ、戦慄の作品群が。
一読してみてください。
定本 北条民雄全集〈下〉 (創元ライブラリ)
販売元: 東京創元社
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本書は、小説を中心とした巻とは違い、
エッセイ、創作ノートを中心にした収録となっている。
注目すべきは、ドストエフスキー作品への言及。
特に「悪霊」の主人公、スタブローギンへの肯定の姿勢は、
虚無そのものを肯定しようとした、絶望の中での北条の<足掻き>
をまざまざとみせつける。
中井英夫全集〈1〉虚無への供物 (創元ライブラリ)
販売元: 東京創元社
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好き嫌いはあるにしても、日本の探偵小説を語る上で、はずすことのできない一冊。その後の推理小説に大きな影響を与えている。
なお、本書と並んで論じられることの多い「黒死館殺人事件」(小栗虫太郎)「ドグラマグラ」(夢野久作)と比べて圧倒的に読みやすい。
中井英夫全集〈2〉黒鳥譚 (創元ライブラリ)
販売元: 東京創元社
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つとに有名な「虚無への供物」「とらんぷ譚」にひきかえ、短編「黒鳥譚」のひどさはどうだろう。物故して久しい作者の胸からいまだ鮮血がほとばしっている。
一つの事実に対して複数の真実があることを充分わきまえつつ(作者の好んだ短編連作はこの意味においてであろう)、ただ一つの真実を語りたい、いや、ただ一つの真実しか本当には語ることができないのだという痛烈な思い。この「真実」の破綻が作家の底流にあるように思える。
こうしたドップリと文学的な、たっぷりと物語的な、おどろおどろしい小説はもはや過去のものなのであろうか。
中井英夫全集〈4〉蒼白者の行進 (創元ライブラリ)
販売元: 東京創元社
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中井英夫全集〈5〉夕映少年 (創元ライブラリ)
販売元: 東京創元社
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中井英夫全集〈6〉ケンタウロスの嘆き (創元ライブラリ)
販売元: 東京創元社
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「三島の死の夜-略‐たちまち眼前に顕ったのは、ギュスターブ・モローの油彩『死せる詩人を運ぶケンタウロス』であった。」中井による三島への追悼をはじめとするエッセイである。三島のみならずさまざまな作家の評論、『虚無への供物』の創作秘話、はては川端、谷崎、三島の文体模写まである分厚い一冊。裏表紙の著者近影に載っている写真には三島由紀夫をはじめ塚本邦雄・寺山修司・シブタツらと一緒の中井が写っているのが細かいことだけどファンには嬉しい(^^)
中井英夫全集〈7〉香りの時間 (創元ライブラリ)
販売元: 東京創元社
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中井を語る上ではずせない「薔薇」
薔薇好きがこうじて、「薔薇の会」を渋澤龍彦や武満徹などさまざまなジャンルの人たちが集まって中井の家でやったほど。
しかしながら、香についても写真も添えられている本書は
とても洗練された一冊だと思う。
黒衣の短歌史 - 中井英夫全集 第10巻 (創元ライブラリ)
販売元: 東京創元社
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中井さんといえば、ミステリでも有名ですが、
編集者として、たくさんの歌人を世に送り出したことでも有名です。
硬直していた歌壇に、新風を吹き込んだ人と言えると思います。
中城ふみ子も、寺山も、彼が発掘した歌人です。
この本では、言葉の魔術師、中井英夫のレトリックが炸裂。
たくさんの歌人を魅力的に紹介してくれます。
圧巻は、死を間近にした中城ふみ子との、往復書簡でしょうか。
中城ふみ子を題材にした評論のクールさに比べ、
書簡では優しいお兄さんぶりを発揮しています。
歌心を持った二人のやりとりには素直に感動しました。
巻末にある、晩年の中井さんに会った青年の話もいいです。
中井さんのお亡くなりになられたあと、遺品の中に、中城さんからもらったある物が見つかり…
まだ読まない人のために、ないしょにしますが…
短歌を愛する人はぜひ読んでほしい一冊です。
ルキアノス選集 (叢書アレクサンドリア図書館)
販売元: 国文社
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ルーキアーノスの未訳書を集めた極めて興味深い本です。
とりわけ、去勢神官の仕える「シュリアーの女神」や 男女両色の優劣を論じた「エローテス」は、誰もが面白く読める内容と申せましょう。
古代ギリシア・ローマ世界に関心のある人すべてにお奨めいたします。