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和書 467252 (270)



ダルタニャン物語〈第4巻〉謎の修道僧
販売元: ブッキング

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敵味方にわかれた四銃士。冒険活劇も若い昔とは違って複雑な様相を呈する。謎の修道僧とは何者なのか。清教徒革命真っ最中のイギリスで繰り広げられる、銃士たちの活躍は、海千山千の大人の物語だ。




ダルタニャン物語〈第5巻〉復讐鬼
販売元: ブッキング

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銃士たちの向かうところ敵なし。不可能なんてありはしないと嘯いていたのは昔のこと。四銃士の努力の甲斐なく英国王は処刑されていまう。目的を果たせず帰国すれば、故郷にも罠が。しぶとく生き抜く四銃士たち。かれらの若い頃の姿に対する喝采ではなく、しみじみとした共感を覚える。




ダルタニャン物語〈第6巻〉将軍と二つの影
販売元: ブッキング

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このシリーズは高校時代、図書館で借りて読破したが、12年後再読してから
アトスのモンクを説得する台詞の素晴らしさに気づいたのは大学で憲法を
勉強したからだろう。モンクが話のわかる人だったから、あの説得で事態を収拾できたのだけれど。三銃士 二十年後 では奇跡的な生還と勝利を繰り返したダルタニャン アトス ポルトスもいよいよブラジュロンヌ子爵では死んでゆくのだ。アラミスは一人 生き残るけれど「才子才に溺れる」で落武者として死にものぐるいの逃走劇を繰り広げ、すっかり悪役となり果ててしまった。それでも悲劇であろうブラジュロンヌ子爵の読後感が前ニ作に勝るとも劣らないのは随所で良心 情愛 貴族の美徳が社会的地位の高い波及させていく力のある人々によって語られ、行われているからだろう。




ダルタニャン物語〈第7巻〉ノートル・ダムの居酒屋
販売元: ブッキング

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不義の恋におちたギーシュを告発も咎めもしないラウルの優しさは真の情愛だ ラウルの夭折は時々 意地悪なアトスに対する天罰だ 善人 正義漢はよく知りすぎていて読む気がしない展開に終わりそうなのにダルタニャンもラウルも相手のあらゆる挑発 問いかけ 暴走に対し いつも適切に正義を貫きとおし千変万化の悪に比べ凡庸に思えがちな正義にも緻密 奥深さ 自在をあらわした 凡庸のなかの非凡は真の天才のなせるわざだ また五人 主人公がいるのに出番も役割もほぼ平等に割り振り 活かし
本筋に関係なさそうなエピソードや人物を本筋に収斂させ 長大で事件も数多く起きながら分裂した印象を与えずラストですべて収束するストーリー作りの巧みさにおそれいった 
ブラジュロンヌ子爵夫人という正統な立場を選ばずに不倫に走るラ・ヴァリエール 冷淡な周囲の人々はラウルを絶望から救わない それでも出さなかったラウルの手紙に感動した 自己陶酔はあるものの愛ゆえにすべてを赦す境地が書かれていたからだ 自分が深傷を負う前から 深傷を負った後も他者の精神的苦痛や真摯な渇望に共感できる稀有な魂の持ち主ラウル  
正体でありブランドであるアイデンティティを高度なエスプリで発揮する 王侯貴族のヴァイタルインタレストを結集した 明晰も眩惑も深淵も聖性もある各時代に一あればいいような傑作だ




ダルタニャン物語〈第8巻〉華麗なる饗宴
販売元: ブッキング

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そんじょそこらの飲み会 打ち明け話 バラエティでは耳にすることのできない名台詞の連続。人生の快楽 知恵の快楽である名台詞が夢をつかんでいく。
権謀術数の魔性は時に切なく 時になまめかしく 時に喜劇となる。
デュマのペンにかかれば偽善の超絶技巧も統治したり解決したりする倫理も
等しく知恵の光 もっとも高尚な生命力の躍動であり安定感だ。
心暖まる誠実さも成功した悪知恵も格調高い人生の忘れてはならない所産である。甘美な毒のうねりに弱点が翻弄されていくさまさえ酔えるのは家柄や才能について選ばれた人々の力量が眩惑するように教授するように展開されるためだ。本書に出てくる王侯貴族たちの会話はトルストイ戦争と平和の貴族たちの語りより語り手らしいあらゆる機微を表し、時に本質的で、行間に恐るべき力を秘めている。アンリエット妃に恋するバッキンガム公は、ラウルに苦言を呈され彼女の婚礼を血で汚すのを思いとどまるが、その後もラウルを親友と慕う
バッキンガム公の素直さに好感が持てた。「女神の物語」にみるアンリエット妃の知能犯ぶりはデュマならではのエピソードである。




ダルタニャン物語〈第9巻〉三つの恋の物語
販売元: ブッキング

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ともに国王に恋されるアンリエット妃とラ・ヴァリエールだがラ・ヴァリエールは知恵比べに勝ったため国王の寵愛を得たのだ。「わたくしは自分の手に届くものしか美しいと愛でないのでございます」なんて現代日本のバラエティなら「婚約者ありで既婚者を誘惑」と字幕が出るだろう アンリエットの理屈っぽさ
ラ・ヴァリエールの直感を書き分けているのがデュマのすごい所。
モンタレーもマリコルヌも国王の手引きをして友人の彼女を不倫に走らせた(
「二十年後」でダルタニャンが任務より友の安全を優先したのに対し)
軽薄才子と非難したくも作戦を褒めたくもなる
カルメル会修道院で流石のアンリエット妃にも非の打ち所のない聖女を演じるラ・ヴァリエールに模範的な英雄として国王が求愛するシーンは文学史上屈指の名場面だと思う 純愛でないにせよ王者の魂と聖女の魂が競演し融合していく稀有な精髄の展開なのだから 一般にデュマは通俗とされてきたがこの場面はドストエフスキー白痴に匹敵する高貴な 清らかな(狂気の?)愛だ




断鴻零雁記―蘇曼殊・人と作品 (東洋文庫 219)
販売元: 平凡社

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新版 断腸亭日乗〈第4巻〉昭和十一年‐昭和十四年
販売元: 岩波書店

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新版断腸亭日乗〈第1巻〉大正六年‐昭和元年
販売元: 岩波書店

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 日記は後ろめたい。そこにあるのは他人のプライバシーへの覗き見趣味であるからだ。しかし、覗き見こそ読書の「悦楽」といえるわけで、その意味でこの断腸亭日乗は存分に覗き見を愉しむことができる。田中康夫のぺログリ日記を読んでて面白いと思える人間にとって荷風の日乗が面白くない訳がない。

 そこにあるのは透徹した文明批評であり、鋭い歴史観であり、あからさまな女性遍歴の集成である。行儀の悪いガキ(2ちゃんねる風に言えばドキュンの子供)は昔からいたし、神楽坂の田原屋は今も健在である。ある日の日記には荷風が交情を結んだ女性のリストが記されていて思わず苦笑してしまう。

 岩波文庫版でも十分に日乗の真価を味わうことはできる。しかし、この際思い切ってハードカバーを7巻そろえてしまおう。初めから律儀に読むのも良いが、気まぐれにページを開いて読み始める読み方もまた魅力的である(日記だからこそこのような読み方に耐えうる)。
 決して高い買い物では、ない。




新版断腸亭日乗〈第2巻〉昭和二年‐昭和六年
販売元: 岩波書店

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