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和書 467252 (345)



土地の神話 (日本の近代 猪瀬直樹著作集)
販売元: 小学館

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

私自身、不動産デベロッパーに勤務する身として東急グループの沿線開発力には非常に魅力を感じています。東京の「東急」と関西の「阪急」には既得権的なステータスがあり、昔も今もこれからも一つのブランドとして残っていくもののように感じます。その確固たる地位を築いた東急ブランドも基は日本資本主義の父親的存在の渋沢栄一からなるものであったことに驚きと納得をしました。渋沢栄一は兜町を日本のベニスにしたかったということを以前聞いたことがあり、田園都市計画についてもそれなりの青写真があったのだと思います。その夢を継いだ渋沢栄一の息子秀雄が造った「田園調布」は東急の五島慶太によっていかにも日本的な高級住宅街へと姿を変えてしまったのですが、それでもその沿線に多くの高級住宅地的なイメージを植え付けた功績は非常に大きかったと思います。五島慶太と並び称される西武の堤康次郎は国立の一橋大学誘致や駅前道路等の功績を残しながら、それ以降沿線開発には力を入れなかったため西武沿線のこじんまりとした町並みとなって今に残っているのだと思います。今の東急グループのイメージからは想像できない五島慶太の強引な経営と渋沢栄一の思い描いた田園都市の姿が本書では絶妙なコントラストとなって非常に魅力的な本になっています。また、猪瀬さんの取材力にも脱帽します。




欲望のメディア (日本の近代 猪瀬直樹著作集)
販売元: 小学館

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高校時代、マスメディア方面に進もうと漠然と考えていて、
たまたまこれが連載されていた週刊ポストを手に取りまし
た。読ませるドキュメンタリーで、単行本になったときも
読んだほどです。

今回また手に入りやすくなったので読んでみようと思いま
す。
硬軟取り混ぜた取材の数々はさすが!




天皇の影法師 (日本の近代 猪瀬直樹著作集)
販売元: 小学館

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

猪瀬氏のちょっと前の著作だが、鋭い視点と仮説はこの頃から本書に現れているようだ。
様々なヒアリングの積み重ねといった手法はこの頃から基礎があったのだろう。民営化論議でのこうした地道なデータ・情報収集と積み重ねが成果となって出ている。




日本凡人伝 (日本の近代 猪瀬直樹著作集)
販売元: 小学館

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普通の人に焦点をあてて、インタビューする、というアイディアは今ではそう珍しい
手法ではないようで、一時期TV番組でも一般の人をゲストに呼んでその人の人となり
にスポットを当てるというのがありました。

ただ、当時これを思いついたアイディアは大したものだと思います。
資生堂の調香師のお話は大変興味深いものです。

最後のソニー黒木氏へのインタビューはウォークマンの開発の話がほとんど出てこず
ガックリ。これがマイナス1点。




黒船の世紀―ガイアツと日米未来戦記 (日本の近代 猪瀬直樹著作集)
販売元: 小学館

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世界の戦争の原因を見てみるとほぼ90%以上が宗教上の理由によるものです。しかし日本が世界に対して起した「日清」「日露」そして第2次世界大戦は全く宗教に関係ない戦争です。日清戦争や日露戦争に関しては「帝国主義」と「植民地政策」という時代背景があり止むを得ない部分が大いにあったことは理解できます。そして幸運にも日露戦争に勝った日本は世界の一等国の仲間入りを果たしました。そのことでアジアや太平洋における経済的な影響力の均衡を崩す怖れが発生し、日米関係は悪化してゆくのですが、それ以上に日本やアメリカのマスメディアの報道が大きかったと著者は指摘します。当時は日本でも「日米もし戦わば」などの本が流通し、自然と国民世論が戦争を肯定して行ったようです。そして今、隣国「北朝鮮」がミサイル発射実験を行い、非常な緊張状態にあります。テレビでは北朝鮮のミサイル弾道距離やその危険性を連日報じ、いままで「憲法第9条」と叫んでいた世論も迎撃ミサイル装置を至急配備すべきという流れに変わり、新聞の広告欄にはなんと「日朝もし戦わば」といった見出し広告が目に付きました。まさにマスコミが戦争を誘導している事実が見えます。今だからこそ本書を読むことの意味は大きいと思います。





日本人はなぜ戦争をしたか―昭和16年夏の敗戦 (日本の近代 猪瀬直樹著作集)
販売元: 小学館

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 この国は62年前敗戦している。
戦争の本や映画はなぜか美しい音楽と、死にゆく人々のてがみなどは
人は一つはすばらしい詩を書くのように、涙をさそう。
しかし、戦争は美しくない。残酷なものなのだ。現実をここに少しでも書き残して
調べつくしてくださった猪瀬さんに感謝します。
 
 戦争はするべきではない。
 ぜひ一読推薦いたします。




唱歌誕生―ふるさとを創った男 (日本の近代 猪瀬直樹著作集)
販売元: 小学館

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本書は唱歌「故郷」を作った高野辰之、岡野貞一という明治に生きた二人の男の物語である。彼らの作った歌は、文部省唱歌として教科書に載り、二人の名前は伏せられたままになっていたところに著者は鋭く切り込んでいく。

誰しもが中学校で教わる、土井晩翠・滝廉太郎という「荒城の月」をつくった名コンビは、主人公の辰之・貞一と同時代人で、「荒城の月」がつくられたのは、明治三十三年で、小学唱歌教科書編纂委員会で辰之と貞一が出会う約十年前なのである。「荒城の月」は必修の歌として、その成り立ちや作者の経歴などが学ばれている。十年といわずとも、せめてあと三年早く辰之と貞一がめぐり逢っていたならば、「故郷」は、「文部省唱歌」ではなく、「高野辰之作詞・岡野貞一作曲」として、華々しく音楽の授業に登場したかもしれない。しかし、彼らがそれぞれ故郷を離れてからの紆余曲折の二十年なくしては「故郷」の詞は誕生し得なかったのだ。

『唱歌誕生』には、島崎藤村、大谷光瑞という名脇役が登場する。主人公である辰之と貞一は陰の人生を歩んだが、彼らは陽を手にしていた。新体詩で文壇の寵児となり『破壊』で栄誉や名声を欲しいがままにした藤村は、光り輝くスターであった。金に厭目なくシルクロード探検に情熱を燃やし、人材教育に力を注ぎ、理想境を実現しようとした光瑞は、究極の夢追い人として大衆の目に眩しく映ったであろう。しかし、藤村は三人の愛娘を亡くし、光瑞の夢は人々の悪夢と化した。この二人は誰もがうらやむ陽とともに、想像を絶する陰を持ち合わせていたのだ。

一方、辰之と貞一は、平凡だがかけがいのない日々を暮らし、静かに老いた。彼の人生は、なだらかな起伏のある地味なものだったといえよう。しかし、彼らのつくった唱歌は、これからも親から子へと歌い継がれ、その詞は日本人の心を豊かにし、そのメロディーは日本人の心を癒してくれるはずである。




幽霊の館 (日本怪談大全)
販売元: 国書刊行会

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犯罪の館 (日本怪談大全)
販売元: 国書刊行会

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竹内浩三全作品集 全1巻 日本が見えない
販売元: 藤原書店

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竹内浩三は生きている―活字から生きることにどん欲、旺盛だった若者が見えてくる。今も生きているかのような錯覚さえ感じる。「ボクはバケモノだと人が言う/人間としてなっていないと言う/ひどいことを言いやがる/でも本当らしい」(よく生きてきたと思う)

詩に、創作に、マンガに、浩三が活きている。今回、新たに加えられた「日本が見えない」も、「骨のうたう」と同じように、戦後を見越して書いたのであろう。浩三は、自分がよくわかりすぎていた分、自分が見えなくなる、日本が見えなくなるのを危惧していた。また、日本人がそうなるのを憂えていたのでは、ないであろうか。軍人は嫌いだといって、はばからなかったが、それでも兵士になった。時代にのみこまれながらも、何とかして生き残ろうという!!姿が、本の余白につづられた「筑波日記」から伝わってくる。

いたずらっぽく笑っている好奇心旺盛な目と口もとが印象深い。竹内浩三の世界にひたり、もっと知りたくなった。


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