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和書 467254 (218)



藤村の「夜明け前」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編 (角川文庫ソフィア)
販売元: 角川書店

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新訳 ハムレット (角川文庫)
販売元: 角川書店

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 高校時代の一夏に演劇をやった事がある。文化祭の一環に演劇コンクールというものがあり それの練習で夏休みを費やしたわけだ。僕の行っていた高校はかような行事が大変盛んで 授業より行事で存在感のある人が尊敬されていた。
 そんな夏に 演劇コンクールのために 新潮文庫でまとめてシェイクスピアを読んだ。何か役に立つと 15歳の僕が考えたのだろう。

 今考えると 15歳にシェイクスピアはちょっと荷が重かったと思う。口ではシェイクスピアが描き出した「人間の苦悩」というような話をしていたが 所詮たいした苦悩などしてきていない高校生の生意気だけであった。それはそれで青春時代のエピソードとして 今でも僕のどこかに残っている。

 シェイクスピアというと まずは本作ということになると思う。ハムレットは読んだことがなくてもハムレットという名前は皆が知っている。「ハムレットの心境」とは今でも良く使われるではないか。
「To be , or Not to be. That is the question」という言葉は 映画「荒野の決闘」でドクホリディが朗読した場面での有名だ。

 そうして それがシェイクスピアの凄みである。シェイクスピアの一つのセリフが出てきた瞬間に その映画、その舞台、その場面が がらりと雰囲気が変る様は良く見られる。俗な言い方をすると一瞬にして香気がただようとでも表現すれば良いかと思う。その雰囲気は 一振りの香水にも似ている。

 「To be , or Not to be. That is the question」。そう それは誰にとっても 何時になっても問題なのだ。
 




情断大敵 (角川文庫)
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漱石の思い出 (角川文庫 (740))
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手掘り司馬遼太郎 (角川文庫)
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星の王子さまを探して (角川文庫)
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三島由紀夫と楯の会事件 (角川文庫)
販売元: 角川書店

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 三島事件の衝撃は、団塊の世代といわれる昭和20年代以降の世代には、当時の「進歩的文化人」の跳梁跋扈した社会背景の中で、「日本とは何か」「自分のアイデンチティーは何か」を問うた事件であった。
 不幸にして、三島の最後の演説は、市ヶ谷の自衛隊員の怒号とマスコミのヘリコプターなどによって充分聞くことは出来ないが、当時、まだ中学か高校生だった小生は、週刊誌の衝撃的な「三島の首写真」とか演説の一部の録音をしたソノシートを持っている。
 こうしたものとあわせてこの本を読むと、三島の行動は、愚直であったし、自己陶酔であったかもしれないが、戦後失われつつあった「日本」とか『日本人』を喚起したものと思える。

 著者は、本書で、その時代背景とか、三島の行動を分析しているが、もう少し、当時の社会情勢というか、「日本」における言論界の状況その他について突っ込んだ主張をしても良かったのではなかろうか?

 その点が残念。




宮沢賢治の青春―“ただ一人の友”保阪嘉内をめぐって (角川文庫)
販売元: 角川書店

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 保阪嘉内(盛岡高等農林学校の1年後輩で,同人誌「アザリア」の同人でもあった)と2人で法華経の信仰と実践に生きる生活がしたかったという宮沢賢治の希望。これに対して,嘉内は,賢治の観念論を批判し,農村での実践によって暗い現実を変えたいと決心していた。大正10年の嘉内との訣別は,法華経への信仰への疑念を賢治に抱かせたし,また,法華経に背を向けて去っていった友に対する未練が捨てきれず,自分が嘉内に恋愛感情に近いものを抱いていたことを自覚させた。
 法華経への信仰と疑念(=嘉内への愛)。これが,大正10年以降の賢治の苦しみ・悩みの根源にあるものだった。
 筆者は,以上のように,嘉内との友情(精神的な同性愛)という視点から,「春と修羅」「銀河鉄道の夜」などの文学作品や,羅須地人協会・東北砕石工場などにおける活動などを分析する。

 例えば,妹トシの死を悼んだ「無声慟哭」。
 トシは,宮沢家で唯一の法華経信者であり,かつて賢治が諭した「まことの国」にまさに旅立とうとしている者であった。しかし,賢治は,すでに法華経に対する疑念を抱いてしまっていた。「まことの国」が存在しないなら,トシの魂は,いったいどこに行ってしまうのか? 未だに法華経信者のような顔をして,自分では疑っている「まことの国」にトシを送り出すというのは,トシに対する裏切りではなかろうか。
 こうした,言葉に出せない迷い・悲しみを隠すために,賢治は,大声で泣くしかなかったのである。
 以上の解釈は,少なくとも「トシとの近親相姦」というような解釈よりは,説得力があるように思われた。




村上春樹の聴き方 (角川文庫)
販売元: 角川書店

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村上春樹を音楽的な視点で書かれた本として、それなりの評価を与えていい本だと思いました。特に、ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンと村上春樹の分身でもある<鼠>との関連性などはとても面白かったです。村上作品についてのこれだけ詳細な音楽的な資料が、この値段で手にできるのもありがたかったです。レビューにプリテンダーズのクリッシー・ハインドがハイドンになっているミスを指摘したコメントがありました。クラシックのハイドンと混同しているのではと茶化していましたが、音楽を少しでも聴いている人ならこれは単なる校正ミスと分かるはずです。批判も必要ですが、もっと内容にふれて欲しいです。




宮沢賢治 異界を見た人 (角川文庫クラシックス)
販売元: 角川書店

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宮沢賢治について書かれた本は膨大にありますね。何冊か読みましたが、頭では理解できてもイマイチ心に響いてこないものが多い気がしました。でもこの本はそんな思いがまったくせず、最後まで一気に読んでしまいました。宮沢賢治の謎に丁寧に添っている賢治論だからではないかと思います。中でも「賢治を愛読しながら、誰も、賢治の言葉を信じようとはしなかった・・・」という言葉には、深く考えさせられるものがありました。


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