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和書 467256 (249)



定本 蛙 (愛蔵版詩集シリーズ)
販売元: 日本図書センター

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 好き嫌いがありますので、蛙の生態の写真集などでないのが幸いです。46編の詩はすべて蛙が主人公の詩、メルヘンですよ。

「ごびらっふの独白」…るてえる びる もれとりり がいく。ぐう であとびん むはありりんく るてえる。(日本語訳)幸福といふものはたわいなくっていいものだ。おれはいま土のなかの靄のやうな幸福につつまれてゐる)これは最初の2行ですが、後20行続きます。蛙語の日本語訳詩ですから、恐れ入りますね。

「春殖」…るるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる(「る」が30続いています。「誤植」ではありません。ワープロで「ろ」を押さえていると「ろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろ」と30はすぐ出て来ても詩にはなりませんが…)実に意表を衝いた(生殖の)表音詩であり、(卵の)表象詩ではありませんか。

 まだまだ驚いてはいけません。
「冬眠」…● これだけです。文字ではありません。黒丸一つだけ…これには参りましたね。でも、蛙が丸くなって冬眠しているのに、何の説明が要りましょう。

巻末には「蛙・祈りの歌」の楽譜が載せられています。
 「草野心平 詩 深井史郎 曲」となっています。合唱曲です。

洒落を通り越して、人が蛙(かへる)に「還(かへ)る」ような気がしてなりません。どうしてもこの詩集を一度手にしてください。  (蛙に還った者より心をこめて)
 
 
 
 




雲 (愛蔵版詩集シリーズ)
販売元: 日本図書センター

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詩集 月に吠える (愛蔵版詩集シリーズ)
販売元: 日本図書センター

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道程 (愛蔵版詩集シリーズ)
販売元: 日本図書センター

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【装幀カバー】…青緑を地色に、タイトル「道程 高村光太郎」の直筆金色文字があざやかである。
 この詩集には、76編の詩が載せられていて、わずか9行の「道程」は終わりの方にある。書名にしなければ、注目され広く愛唱される詩にならなかっかもしれない。しかし、何度読み返しても、「独り歩きできる」のが「道程」という詩である。
 本書は初刊本を底本にして、漢字は読み易い新字体に改め、「解説」「年譜」も付記されて、読者に親切に編まれている。
 この詩集には「道程」の他に次のような、よく知られた詩が入っている。あらためてこれらの詩を読んでみたい。

「根付の国」…頬骨が出て、唇が厚くて、眼が三角で、…根付のような顔をして…
「ーーに」…いやなんです あなたのいつてしまふのがー 花よりさきに実のなるやうな…
「冬が来る」…冬が来る 寒い、鋭い、強い、透明な冬が来る… 
「冬が来た」…きっぱりと冬が来た 八つ手の白い花も消え 公孫樹の木も箒になつた…
「冬の詩」…冬だ冬だ、何処もかも冬だ 見わたすかぎり冬だ 再び僕に会ひに来た硬骨な冬…
「秋の祈」…秋は喨々と空に鳴り 空は水色、鳥が飛び 魂いななき… 
 
 これらの詩もそれぞれに訴えるものがあるが、やはり簡潔にして力強く人口に膾炙された「道程」の詩そのものにはかなうまい。
「道程」…僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る ああ、自然よ 父よ 僕を一人立ちにさせた広大な父よ 僕から目を離さないで守る事をせよ 常に父の気迫を僕に充たせよ この遠い道程のため この遠い道程のため(1914年2月9日作)
 この詩が作られて百年が経とうとしいるのに、永遠の詩の命を帯びて愛唱されている。人々を勇気づけている。この詩の掲載されたこの詩集を開いて他の詩とともに鑑賞してみたいものだ。




二十億光年の孤独 (愛蔵版詩集シリーズ)
販売元: 日本図書センター

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素敵な”ことば”がたくさん見つかります。
ぜひ、手にとって読んでいただきたい。

万有引力とは
ひきあう孤独の力である
宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う
宇宙はどんどん膨らんでゆく
それ故みんなは不安である
二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした

作中の詩より。
素敵じゃあ〜ありませんかあ〜?




春と修羅 (愛蔵版詩集シリーズ)
販売元: 日本図書センター

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もし日本の中から,詩集選べといわれたら。これと,山羊の歌を選ぶ。




山羊の歌 (愛蔵版詩集シリーズ)
販売元: 日本図書センター

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詩集 夜明け前のさよなら (愛蔵版詩集シリーズ)
販売元: 日本図書センター

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詩集 わがひとに与ふる哀歌 (愛蔵版詩集シリーズ)
販売元: 日本図書センター

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萱草に寄す (愛蔵版詩集シリーズ)
販売元: 日本図書センター

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己(おれ)は どこに住むのだらう ― 答えておくれ
夜に それとも昼に またうすらあかりに?
(略)
己はただ眠るであらう 眠りのなかに
遺された一つの憧憬に溶けいるために -「溢れひたす闇に」-

『人間であるよりは、はるかに妖精に近いような雰囲気を漂わせながら、
空中を飛ぶような身軽な歩きかたで動きまわっていた』

世俗という言葉を知らぬような純潔な詩人は、25歳で夭逝した。
短い生涯に残した、透明で純粋な、不思議な言葉の群れ。
微妙なリズムを持つ、音楽的な彼の詩は、そのいくつかが合唱曲になっている。
(『』は中村真一郎の言葉より)


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