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和書 467256 (269)



赤人の諦観 (集英社文庫)
販売元: 集英社

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"怨霊史観"の提唱者として名高い梅原氏が「隠された十字架」、「水底の歌」の後を受け、万葉集研究の集大成として人麻呂の生涯と万葉集そのものの謎に迫ったもの。題名通り、赤人を考察する事によって上記の謎に挑んでいる点が本書の特徴。梅原氏の説は必ずしも論理的ではないのだが、自説に賭ける情熱が読む者を魅了する。

まず赤人が叙景詩人であると言う定説を疑う。対象の裏に潜む"霊"を歌っていると言うのだ。早速、本領発揮である。続いて赤人の歌の吟味に入る。有名な"真間の手児名"の歌を筆頭にして赤人の歌の多層性(言葉の裏にある過去の事象の永遠性)を指摘する。更に伊予を読んだ歌を分析し、聖徳太子に纏わる霊性を指摘する。しかし、額田王の有名な
   「熱田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな」
の歌を斉明天皇の哀傷の歌と解するのは流石に強引過ぎよう。"初めに結論(霊が全ての源)ありき"の著者の悪癖。そこまで言わずとも、赤人が自己を語らぬ韜晦的作風だった事が窺える。そして赤人の観念性の証左として次の代表作を挙げている。
   「田子の浦ゆうち出でて見れば真白にそ不尽の高嶺に雪は降りける」
私は「不尽の高嶺」は「高位を極めた藤原氏」の暗喩と解する。この方が赤人の御用詩人ぶりを顕示し、人麻呂との対照も鮮明だ。続いて長屋王とそのサロンの考察に入るが、この時点で既に、「赤人=藤原氏の御用詩人=鎮魂役」、「人麻呂=藤原氏に討たれた悲劇の大歌人=鎮魂されるべき存在」、「万葉集=鎮魂歌集」という構図が浮き彫りにされる。最後に明石、印南野などの人麻呂ゆかりの地が、著者の想像力で赤人の歌と関連付けられる。

観照の詩人赤人を介して、人麻呂の悲劇を別角度から考察した意欲作。




赤松―藤田あけ烏句集 (今日の俳句叢書)
販売元: 角川書店

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詩集 あかり売り
販売元: 花神社

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詩集 明るい、
販売元: 健友館

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明るいほうへ―金子みすず童謡集 (JULAの童謡集シリーズ)
販売元: JULA出版局

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 青本(私と鳥と鈴と)を買って、感動のあまりこちらも買いました。青本の方が、有名作品が多いかもしれません。この詩を読むと、「私もこんな風に物を見ることが出来たら良いなあ・・・」と思う反面、「切ないかもなあ・・・」とも思います。多少鈍感な方がこの世の中は生きやすいかもしれません。透明感のある、優しい作品群です。こんな才能がしばらく埋もれていたなんて信じられません。この当時は当たり前の感性だったのでしょうか?だとしたら現代は感性がかなり退化して来たから、この様な詩が新鮮に思えるのでしょうか。
 屁理屈はさておき、ただただ懐かしく暖かく切ない詩集です。
 子供が出来たら必ず読んで聞かせます。




明るいほうへ (金子みすゞ詩の絵本 みすゞこれくしょん)
販売元: 金の星社

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あまり活字ばかりだと、読みづらい人におすすめします!
絵本だけど、大人も読めるシリーズだと思いました。
もちろん子どもさんにも♪




秋の暮
販売元: 沖積舎

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秋の顔―石田郷子句集 (受賞句集選書)
販売元: ふらんす堂

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秋の顔―石田郷子句集
販売元: ふらんす堂

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秋の記憶 (アルカディアシリーズ―フローラブックス)
販売元: 美研インターナショナル

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