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和書 467260 (24)



上田秋成小説の研究 (和泉選書)
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柿本人麿異聞 (和泉選書)
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 異聞とは一般には知られていない事柄。アッと驚く内容。
「人麿・赤人同一人説」から始まり、人麿女性説や人麿天皇説まで、人々の心の中の人麿像が拡大・変容していく姿を数多くの文献を駆使して追跡。みごとな謎解きがここに始まる。著者は平安時代文学の享受史的、註釈史的研究を進めてきた学者。『万葉集』の大歌人柿本人麿についての、後代史享受にも興味を持ち、その材料になるかと思われる歌学秘伝書の類を長年集めてきて、本書出版になったと言う。
 光文社のカッパ・ノベルスの一冊に『人麻呂の悲劇ー「人麻呂・赤人同一人説」殺人事件ー』(深谷忠記著)の推理小説があることも紹介されている。著者はこの小説にも関心を示して、原拠を挙げている。歌学書『和歌深秘抄』『人丸秘密抄』に拠る。
「人丸・赤人の事、二名一体のよし相承有り。これは白楽天・白居易二名一体の儀をもちて、かやうにあり。配所より召しかへされて赤人と云ふ」以下の文章について詳しく考証している。
 人麿は女性だったという意表をつく話も紹介されている。京都中院家に伝えられている『古今秘密抄』によれば、人麿は実は女で、舒明天皇の第二王女、天智天皇の妹に当たると言う「とんでもない話」を著者は認めているわけではない。
 かつて一世を風靡した『水底の歌ー柿本人麿論』(1973年、新潮社刊)の下巻において、梅原猛は、柿本人麿は罪を得て持統天皇から「人麻呂」の名を奪われ「柿本猿」と名乗らせられた。この説に対して著者は「人麻呂=猿」説の証明過程の中で「猿丸大夫」を持ち出された直観はすばらしいと賞賛している。『古今集』では「奥山にもみぢ踏み分け鳴く鹿の」の歌が「よみ人しらず」になっているのに『百人一首』では猿丸大夫になっていることに言及して最後に「猿丸は人丸少し劣るポピュラーな歌人と意識されて存在し続けていた」と考えている。
 しっかりした典拠を引いて、人麿を長い眼で多角的にとらえており、読み応えのある本である(雅)




語りの中世文芸―牙を磨く象のように (和泉選書)
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狩使本伊勢物語―復元と研究 (和泉選書)
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畿内戦国軍記集 (和泉選書)
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源氏物語―いろ・にほひ・おと (和泉選書)
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源氏物語絵巻の世界 (和泉選書)
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源氏物語と音楽 (和泉選書)
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源氏物語花篭 (和泉選書)
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古代を歩く―歌とその周辺 (和泉選書)
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