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和書 467260 (52)



改訂版 雨月物語―現代語訳付き (角川ソフィア文庫)
販売元: 角川学芸出版

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現代語訳が無いとなかなかこのような古典を読む気にもならないものですが、本書はとっても読みやすい現代訳が付いていてお得な値段の文庫になっています。

お奨めは、最後の、「貧福論」です。お金というモノが徳とは全く別の解釈で、増えたり減ったりすると言う解説は、現代に於いても通用し、なかなかの奥深さを感じさせます。全9作すべてが味わい深く、じんわりと心に届きます。




雨月物語 (校注古典叢書)
販売元: 明治書院

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雨月物語 (コミックストーリー わたしたちの古典)
販売元: 学校図書

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雨月物語 (対訳古典シリーズ)
販売元: 旺文社

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雨月物語 (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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当時の国学の権威、本居宣長の皇国史観を真っ向から批判した合理主義者の秋成。その秋成が描いた妖美な怪談「雨月物語」。そのギャップが私には謎だったのだが、本書を読んで少し理解できた気がする。

冒頭の「白峰」では大魔王崇徳の御霊が登場し、呪詛の念を吐く。ここまでは"能"そのものである。秋成の工夫は、公憤を唱える崇徳に対し、御陵を訪れた西行が理を説く点にある。西行の理を認めながらも私憤に取り憑かれた崇徳の姿は業である。即ち、理と業の対比がテーマ。次作「春菊の約」は中国の書をベースに"義"を描いたもの。こちらも霊が出て来るが怪談とは思えない。著名な「夢応の鯉魚」は離魂譚だが、怪談と言うよりは諧謔味溢れる寓話である。「仏法僧」には秀次の霊が出て来るが、主題は高野山(空海)に象徴される仏教へのアイロニー。中篇「蛇性の淫」にようやく妖怪(蛇神)が出て来るが、ここまで来ると作品の意匠が現代人には分かり易い。最終作「貧福論」は完全な富貴論。しかし、秋成は女性にはだいぶ手を焼いたようだ。

どうも怪談と捉えるのは先入観で、"霊の出現"は一種の様式美と考えられる。各作品は史実や古書をベースに、秋成の思想に合わせて理知的に再構成されたものと言え、芥川の先鞭を付けた感が強い。秋成の感覚が数百年進んでいたと言える。一種の教養小説を書く意図があったようにも思われる。怪異な味付けは全編を貫く糸であろう。各編のエピソードが重層的に繋がると言う世評だが、作品間で濃淡がある。日中の古典・故事を踏まえ妖異な味付けで人間模様の機微を描き出した、近代文学の遥かな祖と言える短編集だと思う。なお、現代語訳兼注釈者の高田氏は日本怪異学の権威だけあって、その解説も楽しめる。




雨月物語;浮世床;春雨物語;春色梅暦 (日本古典文庫)
販売元: 河出書房新社

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雨月ものがたり
販売元: 清流出版

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雨月物語
販売元: 勉誠社

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雨月物語本文及び総索引
販売元: 武蔵野書院

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雨月物語論―源泉と主題
販売元: 笠間書院

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