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和書 467260 (184)



古本説話集〈上〉 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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詩経 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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日本人の民族思想のバックボーンが知りたくて、いろいろと読み漁っているが、やはり「四書五経」は避けて通れなさそうだ。四書五経とは論語をはじめとする中国の古典で、江戸期までの日本人の基礎的教養であった。そんなわけで半ば義務感から手にとってみた。

詩経は約300編からなる中国最古の詩集で、いまから2500〜3000年前にその原型ができあがっていたという。内容は、恋の歌、結婚のお祝いの歌、戦地から故郷を思う歌、政治を風刺する歌など、民衆の生活に根ざしたものが多い。

本書はその300編のなかから70編程度をピックアップして翻訳し、詩経とは何か、について専門的論考を加えたものである。昭和18年の初出、1991年に復刻されて現在まで毎年版を重ねているので、スタンダードといってよいのだろう。特筆すべきはその翻訳である。単なる読み下し文ではなく五七調で、日本語として読んでもちゃんと詩になっている。

有女同車  咲いたむくげの華のよな
顔如舜華  かわいい娘と相乗りで
将◆将翔  ゆけばゆらゆら
佩玉◆◆  玉かざり
彼美孟姜  きれいなジアンの姉むすめ
洵美且都  ほんにきれいでみやびてる

という具合である。情景が目に浮かぶようで、声に出して読んでもよし、なかなかの名訳である。

しかし悲しいかな、その解説は素人にはチンプンカンプン。おそらく中国文学史の大学院生くらいの基礎知識がないとわからないのだろう。その意味ではもっと初学者向けのものを手に取るべきであった。

本書の正しい価値を知るには、もっともっと勉強が必要ではあるが、そこを飛ばして訳された詩だけでもそれなりに楽しめる。人が天とともにあった時代、人と天がいまよりももっと近かった時代の詩に、わからないなりにも触れてみた価値はあった。道徳は天の法則である、と著者はいう。民衆が歌いついできた詩が、儒教の基本経典になっている理由がなんとなくわかった気がした。




知られざる源氏物語 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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源氏物語研究書です。
著者は折口信夫の国文学の系統を引き継ぐ学者なので、源氏解釈も折口文学観を持ってなされています。
学説としてとても論理的に解釈されていて、私個人は大変興味深く読むことができました。





戦国策 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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他の方も評してらっしゃるように、日頃何気無く使っている故事成語の宝庫であり、戦略戦術を学ぶビジネス書としても十分通用する。 ただ惜しむらくは分量の制約なのか100の故事に絞り込んだところ。
原文と読み下し文を省いた全訳も欲しいところだ。
(本書は本書で読み下し文を素読できる利点はあるのだが。)
よって☆4つ。





太平記“よみ”の可能性―歴史という物語 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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 作品そのものとしての太平記と、歴史の中の太平記の違いを教えてくれる本です。作品そのものも重層的で、歴史的背景を考慮しなければ読みづらいですが、歴史の中の太平記の存在はさらに重層的なようです。
 日本で昔からよく読まれた史書として、「平家物語」「日本外史」そして「太平記」がよく上げられます。したがって、歴史や日本そのもの、日本人の精神に興味がある人の中には、当然「太平記」の原典を読む機会がある人もいるでしょう。そういう人にとっての楠木正成のイメージと、歴史の中の太平記に想起される大楠公のイメージは、大きく違うようです。
 歴史上の人物にまつわる伝説が、それが事実であろうとなかろうと、歴史そのものを突き動かすことがあるということも教えてくれます。
 特に「六韜」(太公望作といわれる偽書)=「張良の一書」→聖徳太子→楠木正成という兵法継承のイメージや、楠木正成=「忍者の元祖」のイメージが、個人的に、新しい歴史的な視点を与えてくれました。
 歴史とは、事実の集積だとおもいます。しかしその事実の中には、伝説の存在や、それを信じていた人がいたことや、そこから、新たな事実がうまれたことも含まれるということも考えなくてはいけないなと思いました。そういう意味で、歴史(history)とは「his story」、つまりひとつの物語のようなものであることを痛感しました。
 




徒然草抜書―表現解析の方法 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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誰もが中学高校の古典の時間に読んだ『徒然草』。
誰もが疑わずに読み流していた通説の解釈に対して,文献学・書誌学・音韻学の手法を駆使して目から鱗の落ちる小松流解釈を披露してくれる一冊です。
その淡々とした謎解きの文章には,学者として自分に厳しい姿勢が滲み出ており,国文学系の本でこんなにスリリングな読書体験ができるなんて,もう最高です。
久しく品切れになっていましたが(私は図書館で借りて読みました),リクエストが多かったらしく,最近増刷されたようで,嬉しい限りです。




日本詩歌読本 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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日本書紀〈上〉 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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愛読書の一つ。原書で読んでも、本書は手放せない。ハンディで読みやすい現代語。ただ時々端より過ぎていることがある。肝心なことで結構汚いことや、奇態なことが、纏められて原文の語句をそのまま現代語に直していないところがある。次回改訳のときはぜひ、そういうところにも気を配って下さい。「日本書紀」は「古事記」に比べて人工的で、過去の雰囲気が伝わっていないことは宣長の時代からの有力な感想だが、僕はそうは思わなかった。為政者の脚色は或る程度仕方が無くそれは「古事記」も同じだ。むしろ、「あれ?なんでこんなことわざわざ書くのかな」と不思議に思うことが多く、著作者たちが、故意に後世に疑問を持たせ、隠蔽したことを気付かせるような「努力」とさえ言いたくなるような部分が随所にあって、わくわくする。そんな箇所は枚挙に暇が無いが、スサノオが異説によるとソオルに行って泥の船で帰ってくる所とか、いろいろある。それと崇神天皇以前は作り物とよく言われるが、案外に事実が詳細でにわかに作り物とは信じがたい物が多い。それとしばしば古代日本の支配層と朝鮮との同一性を主張する向きもあるが、初期の頃から明らかにグループが異なることがそれとなく分かり、後半になると「韓語で話した」と断っているように完全に異人種扱いである。深い関わりが隠蔽されているとしても、意外と思っているよりは距離があるのかもしれない。兎に角随所に興味尽きない箇所が多い。




平家後抄〈下〉落日後の平家 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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平家物語―無常を聴く (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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