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和書 467260 (290)



花散里・朝顔・落葉の宮 (人物で読む『源氏物語』)
販売元: 勉誠出版

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薫 (人物で読む『源氏物語』)
販売元: 勉誠出版

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人物で読む源氏物語〈第5巻〉葵の上・空蝉
販売元: 勉誠出版

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酔狂源氏物語
販売元: 郁朋社

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 「源氏物語」というと、学校の古文の授業でやったなあ、という人と、マンガ(大和和紀の「あさひゆめみし」や魔夜峰夫の「パタリロ源氏物語」などなど)で読んだという人に分かれるんだろうな。いや、橋本治の翻訳っていうのもあるし、もちろんそれ以前に谷崎潤一郎や瀬戸内寂聴の訳っていうのもあった。話といえば、平安時代の才色兼備のプレイボーイ(って、変な言い方だけど)の話。けっこう失敗もするし、義理の母親と通じて妊娠させてしまうかと思えば、晩年はその逆の運命が訪れる。見方によっては、けっこうしょうもない話ということにもなるのだけれども。だからこそ、「酔狂」の言葉が似合うのかもしれない。
 本書は、書道家でもある竹林氏、雅号鬼山氏が月刊ビミーに連載したものをまとめたもの。長大な源氏物語をコンパクトにまとめただけではなく、そこでやりとりされる登場人物や作者である紫式部の感情の動きまで追った、そういう意味では、稀有な「エモーショナルな解説本」と言えるものだ。男性である竹林氏は、女性である紫式部に距離を置きながらも、主人公の男性にも視点を完全に重ね合わせようとはしない。それは、「源氏物語」が単なる物語ではなく、平安時代に紡がれた、夢や幻であったかのようなものだ。人は生まれ、消えていく。業を背負った生き方をしながらも、どうにかやっていくという。その業こそが、現実であり、そこに翻弄されながらも、なお生きていくことこそ、酔狂の極みである。このような話を書いてしまったこともまた、紫式部の業なのだろう。そこに付き合おうとする竹林氏の酔狂とも言うべきか。




水滸後伝
販売元: 秀英書房

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水滸後伝
販売元: 秀英書房

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水滸伝 (1) (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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水滸伝は70回本、100回本、120回本とあるらしく、大本は100回本で、それを膨らませたのが120回本、108星が終結した後を切り捨てたのが70回本だそうです。とにかく集まって終わりというのは寂しすぎるので70回本は論外だと思いますが、世の中はおおよそこれが一般的です。北方謙三さんは100回本を元に小説を書かれています。確かに面白いのですが、あまりに原型をとどめていないため、結局本物?はどうだったかが気になってしまいます。光栄のゲームなどは120回本によるらしいです。よって唯一の120回本の邦訳である本書をお勧めいたします。駒田先生の訳は非常に読みやすいです。




水滸伝 (2) (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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水滸伝 (3) (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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水滸伝 (図解雑学シリーズ)
販売元: ナツメ社

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 このシリーズ、すべてアタマにかむっている「図解雑学」…「図解」はビジュアルで好イメージ、「雑学」はいかがなものか。どの本もその道の専門家が著者であり、信頼できる要約であるならば、〈学問としては体系化されていない〉というややマイナスイメージのこの冠詞には疑問が残る…それはさておき、専門家が手際よく一般読者にも分かり易く、親切にまとめてくれていて、少なくとも私は重宝しているのである。
「水滸伝」も内外多くの人に愛読されている波瀾万丈・豪快を絵に描いたような作品である。しかし、もう一度読め、と言われたらしんどい長編で、登場人物108人の好漢たちの見境もつかない。本書は単に人物・あらすじの紹介で終わるようなちゃちなものではない。歴史地理・社会風俗、さらには成立過程・文体にいたるまで、驚くような内容の充実した本である。私のような無学な者が雑学程度でまあいいわ、と見ていると瞠目させられる記述があって、感歎している始末である。
「水滸伝」では、仇を討った後、首をはねたり内臓をえぐり出したりする光景が何度も描写される。時にはその肉を食べることさえある。また、復讐とは関係なく、ただ食うためだけでなく料理しようとする場面がしばしば出てきて、読者の背筋を寒くさせる。宋江は強盗団の獲物にされ、調理台の上に載せられる。「水滸伝」の世界にはいわゆるカニバリズム(食人風習)が濃厚に残っていることがわかる。主役宋江たちが、あわや人肉にされそうになる、ハラハラドキドキが物語を面白くさせる。
 波瀾万丈の伝奇小説の傑作。あらためて読む場合に手元に置いて時々参考にするのに貴重な資料にもなり、本書自体「水滸伝」の勘どころの分かる濃縮版になっている。
  


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