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和書 467260 (348)



日本中世における夢概念の系譜と継承
販売元: 雄山閣出版

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日本の古典―完訳 (35)
販売元: 小学館

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日本の古典―完訳 (36)
販売元: 小学館

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万葉集を読む
販売元: 岩波書店

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日本の古典詩歌 (2)
販売元: 岩波書店

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悲境に生きる 源実朝 (日本の作家21) (日本の作家)
販売元: 新典社

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紫式部―人と文学 (日本の作家100人)
販売元: 勉誠出版

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日本の詩歌―その骨組みと素肌
販売元: 講談社

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日本ファザコン文学史
販売元: 紀伊國屋書店

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 新聞連載を中心に修正加筆を施して一冊にまとめたとのことで、かなりエッセイタッチに
偏った、フェミニズム系の中世文学論。
 筆者に従えば「父と娘」と主題にしたとのことだが、必ずしも当時における両者の生々しい
感情を読み解くような性質の議論が展開されている、とも言い難い。ジェンダー批判を軸と
した「男性の支配と女性の自立」とでも置き換えた方が、一読者としては据わりがいい。

 一般市民向けに書かれているので仕方がないといえば仕方がないのだが、論証にあたっては
具体的な根拠の列挙はさほどなく、かなりの部分が推測によって構成されてしまっている。
 筆者個人の経験則を一般論として拡充する所作に至っては、およそ非学問的な態度として
大いに疑問を呈さざるを得ない。
 そうした点がひどく強引に映り、全体に説得的な読み替えを提示できているとは思えない。
 そして例によって、いかにもフェミニズム的な飛躍にげんなりとさせられるところもある
(フェミニズム全般の否定ではなく、非論理的なフェミニズムの否定なので念のため)。
 男性中心主義の社会構成をとりながら、そのことに気づかぬ鈍感には非難をいくら重ねても
重ねすぎることはないところだし、この時代においてもまた、「女は生まれるのではなく、
作られる」が実践されていたとの指摘はまことに妥当。
 けれども、それを理由に、男性優位によって見出される「女の幸せ」なんてどこにもない
との結論を引き出すのはあまりにお粗末。
 すべての女に一様に当てはめるな、との批判は正確。己にとっての当たり前を当たり前と
無批判に一般化する愚鈍は罵倒されて当然。ただし、そのことはパターナリズムに基づいた
「女の幸せ」なんてものが存在しないことを必ずしも意味しない。

 もうひとつ、装丁について。
 見開き各ページのつなぎ目に大和絵が配されていて、非常に落ち着かない視覚をもたらして
くれる。




枕草子―表現と構造 (日本文学研究資料新集)
販売元: 有精堂出版

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