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和書 467262 (20)



20世紀SF〈6〉1990年代―遺伝子戦争 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

ヴァラエティに富んだ全11編中、本書を購入したきっかけとなったのがダン・シモンズの『ケンタウルスの死』。
予想外の物語に感嘆。なんという「お話」。
ダン・シモンズ、そういう時代に生まれていたら、きっと The Legendary Bard として名を残したことでしょう。
それとも先祖にいるのかな?

『ケンタウルスの死』と双璧の読み応えは、グレッグ・イーガン『しあわせの理由』。
SF要素は欠かせない設定ではあるけれど、それが無くともなんとも辛い物語。なのに、けして暗いだけでも悲惨なだけでもない。
こういう「それでも生きていく人生」の話には、もともと弱いのですが。
cheerful を「しあわせ」とした訳者のセンスも素敵です。

上記2作品だけでも1冊分のモトはとった気分ですが、他に、
異様な未来風景と典型的ロードムービー物語のミスマッチが楽しくて、やがて寂しいテリー・ビッスン『平ら山を越えて』
あまりの滅茶苦茶ぶりに大笑いしたアレン・スティール『マジンラ世紀末最終大決戦』
(しかし、Mudzilla がマジンラってことは、Godzilla はゴジンラ?)

年季の入ったSF読者の方はまた別の感想もあるかもしれませんが、私のようなSF素人にも親切な面白さで★5つ。




20世紀のパリ
販売元: ブロンズ新社

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どうしても再読したくて、
古本屋で購入しました。
先見の明のヴェルヌに感服。
芝居でできるんじゃないかと。

1860年ころに、
ジュール・ヴェルヌが、
100年後のパリをイメージして書いた作品。
経済優先の資本主義の行く末を、
ペシミスティックに描いている。

“20世紀のパリ”では、
詩人、音楽家、そして兵士。
彼らには職はなく、
社会的に必要とされていない。
すべてが合理化され、
美的感覚も、変わってしまっている。

主人公は詩人にあこがれながらも、
職を転々とする。
“演劇専売公社”なるものまであり、
演劇まで、合理化されている。

彼は詩を書くことを決意し、
社会の落伍者となってしまう。
最後に残った1フランで、
パンを買うことを選ばずに、
好きな女性のために花を買う。
そして・・・。

全編に流れる、
ペシミスティックな薫り。
たまらなく、よい。




20世紀の中国文学 (放送大学教材)
販売元: 放送大学教育振興会

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20世紀は人間を幸福にしたか―柳田邦男対話集 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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題名通りの目的のため、著者が8人の有識者と9回の対談(故河合隻雄氏は2回登場)を行なった結果を纏めたもの。「人類」ではなく「人間」という題名にしたのは、一人々々の人間を考えようとした由。個々には有意義な議論(科学と科学主義(イデオロギー)との違い、文学論など)もあるのだが、題名に対して「Yes」、「No」をハッキリ答えられる人などいる筈もないので、問題を投げ出すだけになっている点が気にかかる。こうした題名にした著者の精神状態も。

私が著者の本を初めて読んだのは「恐怖の2時間18分」という米スリーマイル島の原発事故を扱ったものだった。事故の原因究明に迫る取材、再発防止策の考察、そして何より読み手を惹き付けるスリリングな構成力には感心したものだ。その後の様々な事故(阪神大震災など)に対する著書も多く、人的災害・自然災害に対する安全対策の専門家のようなイメージを受けていた。

それが、ご子息、ご令室を亡くされてからは、医療問題一辺倒になってしまった感がある。本書でも、脳死の問題、心の病、死生観、宗教問題と言った精神面に重点が置かれ過ぎている。それも、対談は柳田氏がリードするので、相手も止む無くこうした話題に行かざるを得ないのだ。何が「幸福」かは人によって異なるが、TVやインターネットを楽しむのが個人の「幸福」だと考える人もいるだろう。しかし、そうした物質的な面はペジミズムの中に埋没してしまうのである。

上述の通り、議論の内容が偏っているので、題名に対する問題提起になっているかさえ怪しいと思う。著者も評論家として、幅広く問題を捉える姿勢を失ってはいないだろうか。




20世紀を超えて―D.H.ロレンスとシモーヌ・ヴェーユ
販売元: 春秋社

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20世紀アメリカ短篇選〈上〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 この本に収められているイーディス・ウォートンの「ローマ熱」は、私の知る限り最高の短編の一つです。これを読むためだけでもこの一冊を買う価値があります。
 




20世紀アメリカ短篇選〈下〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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ナボコフ以下戦後作家の作品が収められている、おおいに読み応えのある一冊です。個人的には、フラナリー・オコナーの処女作「ゼラニウム」に興味があり手にとったのですが、そのほか前述のナボコフほか、ユードラ・ウェルティ、バーナード・マラマッド、ソール・ベロウ、ジーン・スタフォード、カーソン・マッカラーズ、サリンジャー、カート・ヴォガネット・ジュニア、T・カポーティ、ジョン・バース、D・バーセルミ、J・アップダイク、フィリップ・ロスらの、選者が最も時代を反映していると思われた一作品が収められています。これら珠玉の文学が、ポスト・モダンのアメリカの栄光と影を鮮やかに浮かびあがらせているような印象を受けました。とにかく充実した一冊です。




20世紀イギリス作家の肖像
販売元: 研究社出版

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20世紀イギリス文学作家総覧 (4‐2)
販売元: 北星堂書店

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20世紀イギリス短篇選〈上〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 上巻にはキプリング、モーム、ウッドハウス、ジョイスら12人の作品が収められている。
 小説としてはどれも面白いのだが、結構、読みづらい。それぞれ、内容の濃いものが集められているので、じっくり読むことになるのだが、ところが、作家によって個性やスタイルがまったく違うので、続けて読むと戸惑ってしまうのだ。名作ばかりを集めた弊害だろう。
 20世紀のイギリスを感じ取れるかと言われれば、それも疑問。
 それぞれの作品は面白いのだが。


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