主人公アレティにはたくさんの求婚者がいるのだが彼女はどの男性も気に入らない。そこで彼女はアーモンドとお砂糖とセモリナ粉をこねて自分好みの男性を作り上げる。その名もMr.セモリナ・セモリナス。ここまでは逆ピグマリオンのようなお話なのだが、その後、彼のうわさは世界中を駆け巡り、とある国の女王様の耳に入る。その女王が家来に命じ、Mr.セモリナ・セモリナスをさらってしまいそれを知ったアレティは・・・!?
幸せは待っていてもやっては来ない。自分でつかまなくっちゃ!行動的でいじらしいアレティが可愛いらしい。ポターの絵は色使いは好きだが人物がとても風変わりに見えた。しかしページを追うごとに魅力が増し、アレティが本!当に愛らしく見えるから不思議。
ということなので、今回の主人公、我等がマリラ・カスバートに恋の噂が立っちゃうわけです。
セーラはマリラのことが結構好きです。まだ親しく話したりしたことはないのですが、好ましく思っていて、仲良くなれたらと思っています。なのでいつもなら大嫌いな針の会も、今日はマリラの家であるから、ちょっとは期待しています。でも、マリラは今日はあまり気分が良くありません。何故なら今朝、同居しているリンド婦人に「結婚を申し込まれたことがない」ことをズバリ言われて、ひどく傷ついてたのです。悪いことは、重なるもので、その日のお針の会の話題は恋の話。何も知らないセーラはマリラに過去の恋の話を訊ねます。
みんなの冷ややかな嘲笑は、今日のマリラには耐えられるものではなく、思わず「ええ、過去に一人恋人がいました」と、嘘をついてしまいます。そして、その嘘が思いもかけない結果に。
セーラが今回も活躍します。ちょっとかわいいマリラも見所。