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和書 467270 (40)



48億の妄想 (1972年) (日本SFノヴェルズ)
販売元: 早川書房

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48億の妄想 (1976年)
販売元: 文芸春秋

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48億の妄想 (文春文庫)
販売元: 文芸春秋

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筒井の初期を代表する傑作。筒井は元々演劇志望であり、その作品の登場人物は読まれていると言うよりは、観られていると言うべき言動を取る。本作はその観点を極限まで推し進めたもので、40年経った今でも色褪せていないどころか、インターネットやケイタイといったメディアの普及している現在において、更に輝きを放っている。

街中に監視カメラが設置され、人々がそれを意識し、「他人にどう見えるか」ばかりを考え、ウケを狙って演技しながら生活を送る。そんな世界を筒井風にカリチャライズした作品だが、現代人の本質を突いて鋭い。国も個人も回りに迎合する事ばかり考えている。「負け犬の遠吠え」と言う本が話題になった事があったが、そこでの評価基準も「他の女性から見た時の自分」であった。本作は自分自身の信念や独自の価値観の欠如に対する強烈な風刺であり、上述の通り、現在でも輝きを放っている点に筒井の凄さを感じる。

思えば当時、筒井自身が「時代と踊っている」と揶揄され、軽薄な作家と見做されていたが、信念と独自の価値観を持っていたのは筒井の方だったのだ。他者とのコミュニケーションの機会が増す中、自分自身のあり方を問いかけた一作。




〓@49B0童 (1969年)
販売元: 講談社

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4TEEN (ビッグコミックススペシャル) [コミックセット]
販売元: 小学館

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4TEEN (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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「未来がきらきら光り輝いて自分たちを待っている。」そんなふうに
考えている時期が誰にでもあると思う。14歳の4人の少年たちも、
そんなふうに考えているのではないだろうか。ナオトの病気は深刻な
ものがあるけれど、彼らはくよくよ考えない。常にまっすぐ前を向いて
進んで行こうとしている。その姿は、とても純粋で一途だ。今どきこんな
中学生は現実にはいないと思うが、この作品を読んでいると、いたら
いいなとか、いてほしいと思ってしまう。読みやすく、さわやかさを
感じさせる作品だった。




4TEEN 1 (1) (ビッグコミックススペシャル)
販売元: 小学館

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久しぶりに良い本に出合えた気がする。良い買い物をした。
興奮して、この想いをどう書けば良いかわからなくなりそうだった。

貧富が別れる街で、家庭環境は違うけど仲の良い4人や、主人公とヒロインとの関係とかとても良い。
自分の中学時代はこの話とは全然違ったが、同じ感じがする。

フィクションだけどたしかにそこに14歳の「現実」があるのを感じた。

とても良い作品なのでぜひ一度読んでみてください。




4TEEN 2 (2) (ビッグコミックススペシャル)
販売元: 小学館

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4TEEN
販売元: 新潮社

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ぼくが中学生をやっていたのは、もう随分昔のこと。この小説の「ぽくたち」よりもずっとどん臭く、いけてない中坊だったはずだ。ヒップホップの代わりにハードロック、自転車はマウンテンバイクではなくドロップハンドルのついたレーサータイプだったけど、なによりもいけてなかったのは、友情に対してこんなにピュアではなかったことだろう。もちろん仲のいい奴は大勢いた。ある友達とは、帰り際に毎日2、3時間、厭きもせずに家の前で話し込んだ。あの頃コンビニなんてなかったしね。そんなぼくたちが偶然同じ女の子を好きになった。でも神様はどうも、ぼくよりそいつの方がお気に入りだったらしい。そんなことがあっても、ぼくたちは一緒にプールで泳ぎ、体育館でバスケットをした。でも前のように延々と−親が呆れるくらいに−話しこむことはなかった。心の底から、とてもとてもいい奴だったと思っていることに変わりはなかったのだけれど。

この小説はとても巧みにできている。始めの2、3篇を読んでいる間は少年たちの後ろに作為的な大人の影が見えるようで、「これで直木賞かよ!?」と感じてしまう瞬間もあった。しかし読み進んでいくうち、それは舞台上の黒子のように気にならなくなってくる。シンプルだが抜けのいい、映画のような小説世界の中「ぼくたち」は少しずつ大人になっていく。登場人物の台詞にはどうしても不自然さを感じてしまうのだが、ここで描かれている14歳の持つ空気感−上手く言えないが、人との間合いの取り方とか生活のスピード感とか−は澄んでいて説得力がある。思い出すのは塩田明彦監督の映画「どこまでも行こう」(1999年)。こちらの主人公たちは小学生だが、画面に無造作に放り出されたリアルな空気感は演出家の力量だと思う。石田氏もまた、演出家的な作家なのかもしれない。

誰かが「この小説を今の青少年に読ませて、友情や生きることの意味を考えて欲しい」と言っていたが、そうは思わない。第一、小説を読ませて云々という発想自体がとんでもなく的外れだ。むしろ、かつて「ぼくたち」であったオッサンたちが読んでこそ味わえる部分が多いのではないだろうか。




4U(ヨンユー) (幻冬舎文庫)
販売元: 幻冬舎

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『姫君』や『マグネット』、そしてこの作品と、
かつての初期作品に比べ、著者の視点が「大人視点」に移っていった気がします。
このあたりから「死」というものが少しずつ作品に彩りを与えていっている。

私は著者の大ファンで全作品読んでいますが、そのように感じます。
中期作品。

そして『風味絶佳』と続き『無銭優雅』に至る・・・ような。


初期と比べて変化を遂げる著者の道程を探るのにいい作品だと思います。




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