戻る

前ページ   次ページ

和書 467270 (301)



あの墓を掘れ (集英社文庫 22-H)
販売元: 集英社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






あの夕陽 (1975年)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






あの夕陽 (集英社文庫)
販売元: 集英社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

『あの夕陽』。タイトルは普通すぎて何のひねりもありません。内容もごく普通の日常を描いていてこれといったひねりはありません。でもこのタイトルが、作品の内容から雰囲気からすべてを象徴していて、それでこそ第三の新人世代の面目躍如といったところかもしれません。
内容は、主人公に女ができて、夫婦が離婚へと向かっていく過程を描いたもの。ありきたりといえばありきたり。普遍的といえば普遍的。

特徴は何といっても、タイトルに代表されている通りの全体的なけだるさ、やるせなさです。その辺が時代を感じさせて、ある意味新鮮でもあります。西日の差し込む安アパートに住み、銭湯に行き、男は会社の歯車として家庭をあまり顧みずに働く。この辺りの描写はかなりいい味が出ています。

等身大の主人公、等身大の文章、等身大のタイトル……とにかく地味です。万人にオススメできるものではなく、ある意味マニアック好み、またはクロウト好みですかねー。




あの夕陽
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

特派員として送られた異国で出会った女性の存在が、すでに冷え切った夫と妻の関係をむしばむ、氏の芥川賞受賞作である表題作をはじめ、韓国でシンポジウムに出ているうちに、敗戦時に京城(ソウル)で荷車を引いた経験に意識が飛んでいく「赤い月」、息子と広島の実家で蛇を見ているうちに、戦時中の下宿先の娘を思い出す「蛇のいた場所」、変わる東京を描く「黒い水」、岩手に取材旅行に出て、岩手出身の母を想う「雪女」、異国のキリスト教遺跡を訪れる「果ての谷」、短篇計6篇を収録。

日野氏の小説は、エッセイとフィクションの中間のような雰囲気のものが多いですが、この初期短篇集も、そんな味わいの文章ばかりです。細かい情景とか、色とか、匂いとかを、鋭い感受性そのままに描ききり、「ああ、そういう雰囲気って分かる分かる」、と思っているうちに、何時の間にか筆者と読者の意識の流れがシンクロナイズしてしまう、そんな不思議な小説です。論理的に文章を組み立てながら、どこかとても幻想的なところが大好きです。




あの夕陽・牧師館―日野啓三短篇小説集 (講談社文芸文庫)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

不思議な余韻を残す、素晴らしい短編アンソロジーだった。

日常を舞台としながらも、どこか幻想的、退廃的。どの短編からも「生きることのやるせなさ」が滲み出してきて、胸を激しく揺さぶられる。

とくに『星の流れが聞こえるとき』は、傑作だと思う。




あの子のカーネーション (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






あの子のカーネーション
販売元: 文藝春秋

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

「八段の上 九段の下」が素晴らしい。今は亡き棋士・芹沢博文について書かれたもので、競輪を愛する芹沢氏の心根、ひいては氏の人間の優しさがじんわりと伝わってくる。最後に書かれた「…そっと扇いでみた。競争路(バンクと読む。)の風だった。」に涙、である。「老勝負師の財布」もいいけどね。




あの庭の扉をあけたとき (モエノベルス ジュニア)
販売元: ケイエス企画

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






あの影を愛した (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






あの戦争になぜ負けたのか (文春新書)
販売元: 文藝春秋

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

本書は、第1部が座談会、第2部が第1部参加者による論考、という構成となっている。
第1部は、内容的に陳腐に感じる部分もあったが、読者によっては大変新鮮な印象を持つ方も多くおられるのではないか。自分が好感を持ったのは「6.新聞も国民も戦争に熱狂した」である。あの戦争は少数の無責任な軍官僚が引き起こしたと捉えられ勝ちだが、本当の責任は戦争を煽ったマスコミ・世論にあると思う。この点は現在の日本にも通じるもので重要な筈なのだが、マスコミ・世論の戦争責任を正面から論じている文献は、残念ながらあまり多くないのが現状である。
第2部は、自分が知らなかった事実や見方が論者によって展開されており、とても面白かった。こちらをメインに持ってきた方が読み応えのある本ができたのではないか。私は半藤氏、中西氏、戸高氏、加藤氏の論考が印象に残った。
星を4つにしたのは、第1部において、あまり意味のないコメントが散見された点が気になったからである。座談会の雰囲気を伝えたいという意図があるのかもしれないが、工夫すればもっとコンパクトに纏められる筈である。



前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ