サプライヤと共同して流通経路を迅速化する「ウォルマートモデル」と呼ばれ
るビジネスのやり方など、なぜ「DCM」の手本とされるのかが充分理解でき
る内容です。
興味があるところだけを読み飛ばしても、十分理解できる構成になっています。
結構辛辣なコメントに???となってしまいました。
私は実際の河原社長を知りません。でも一つ間違いなく知っていることがあります。一風堂のサービスの素晴らしさ、若い店員さんたちのひたむきさです。
○大名店では、若い店員さんが河原社長の魅力を熱く語る私の話に入ってきて、『よかったらこれお貸ししますよ!』と本書を薦めてくれた。勿論購入して読むつもりでいたのでお断りした。
○そして姪浜店では、2歳の息子に何かと気遣ってくれた。若い女性店員などは、泣き叫ぶ息子を一生懸命あやしてくれた、忙しいお昼の時間帯である。外では焼き芋を焼いていた店員さんが人懐っこい笑顔でお土産にと焼きたてのお芋をくれた。
○そして、先程は天神店に行ってきた。今風の若者が額に汗して、元気一杯笑顔で働いている。常に笑顔のサービス、お勘定のときも、そして出るときは外まで見送ってくれて『またお越しください。』これを今風の若者がやっている。
自己顕示欲やら何やらの厳しい批評が並ぶが、これだけの教育ができる経営者がどれほどいるだろうか?ご本人がおっしゃるように日本をよくする活動のとても小さな貢献をされている。小さいが実践している。実際に若者達が活き活き仕事をしているのである。
はっきり言ってラーメンだけなら他に好きな店が一杯あるし、一風堂はそれほど好きなほうではない。でも、河原社長の本を読んでしまうと行かずにはいられない。そして、実際のサービスを体感して、本書に述べられていることがすべて事実であることを実感できる。特に、リーダーが本気で部下を叱る必要があると述べるくだりは泥臭さの中に真理を見出した気分になりました。
素晴らしい本です。
”逆転バカ社長”で河原社長という人物のことを知って、強い衝撃を受けたことから、すぐに本書を購入。現在は五輪書を読んでいます。
新しい発見は著者の徹底した職人ぶり。ポピュラリティを極めた、万人受けするラーメンしか作れないのかなあと単純に思っていたのですが、著者にとっては、一部の熱狂的ファンをうならせる強烈な個性のあるラーメンを作るほうが簡単なのだそうです。
実際にラーメン選手権にも後進に道を譲るということで、3連覇という偉業を残して翌年からは出場を辞退。何だか美しすぎて、勝負にならないということでダンクコンテストを辞退したマイケルジョーダンみたいですね。
本書にも感銘を受けて、一風堂大名本店で友人にその様子を熱く語っていた私に対し、店員さんが『よろしければ五輪書もお貸ししますよ。』と声をかけてくれた。その人も河原社長を誇りに思っているとのことだった。当然、他の店員も元気一杯で気持ちがよい。『あー、やっぱり河原さんはすごい方なのだなあ。本で書かれているのは本当のことばかりなんだろうなあ。』と感心してしまいました。
古くなってしまいましたが今でも充分楽しめますよ。