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和書 492048 (203)



現代中国―グローバル化のなかで (岩波新書 新赤版 (797))
販売元: 岩波書店

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著者の最新作「中国激流」を読み中国に精通していることに感心し、本書も読んでみた。そしてやはり中国を理解の為には、今後も氏の本は必見だと確信した。

著者によると現在中国は「「政治の時代」から「経済と社会の時代」に突入しつつあり」そのような中国を観察するときには「以前にも増して生活者の視点から、問題を複合的に解明するアプローチがますます必要になってくるに違いない」としている。このアプローチは、「中国国内で発信される情報量が飛躍的に増大したこと」によって中国でも可能となっているそうだ。

本書はこのアプローチで「政治的」な中国ではなく、また「中国脅威論」「中国崩壊論」「中国バラ色論」のどれでもない、あるがままの中国の「実像」を追求している。本書の続編「中国激流」もそうだが、この試みは成功しているように思われる。

著者は、中国が経済と社会の時代に入りつつある新しい時代に相応しい、新しい中国専門家であると思われる。また本書は、新しい中国実像を知るには大変有益な書だ





現代中国の経済 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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現代中国文化探検―四つの都市の物語 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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最近ブームの北京・上海・香港・台北が持つ、文化、歴史の背景がわかります。
このような背景を持つ人々が暮らす町なのかと思いました。
普通のガイドブックではなく高尚な雰囲気です。




現代に生きるケインズ―モラル・サイエンスとしての経済理論 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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この本の最大の主張(私見)
皆さん、ケインズ理論を勘違いしていますよ。その勘違いのせいで、誤ったケインズ政策が採用され、その結果、ケインズ政策の評判が不当に悪くなるし、ケインズ批判から採用された新古典派主義経済学的政策は根拠がないんだけど。もっとも、そのような勘違いは、主著「雇用・利子および貨幣の一般理論」の完成過程などにも原因があるのだけれど(ケインズの妥協)。
評価
(1)上記のようなケインズ理論の勘違いを、全集などの文献、ならびに著者の研究から明らかにされている、(2)それのみならず、経済学の見方が少々難しいが、よくまとまっている、以上2点からは星5つだが、(3)私自身が専門的な訓練を受けていないので、著者が勘違いしていないかが確認できない、(4)少々難解、以上2点より、星1つ減らして(本当は星を減らすほどでもないのだろう。ぜひ、経済学に詳しい方の見解を聞くべきである)、星4つとする。




財政構造改革 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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市場主義の終焉―日本経済をどうするのか (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 本書が出版された2000年は、日本経済が混迷の中にあって、やがて小泉首相の構造改革が行われようとしていた時期である。小泉構造改革とは、従来の日本型システムをアメリカ型の市場主義システムへと転換しようとするものであったことは周知のことである。この時期にあって「市場主義をこえる革新的な社会思想が、いま再び求められている」と宣言した著者の見識は卓見といってよい。

 著者は20世紀の最初の10年間に、個人および国家間の格差が拡大し、勝者と敗者が生まれると予見したが(第3章)、それから7年を経過した今日、事態はその通りになっている。たしかに日本型システムは比較的平等な社会を維持できるが、公正な社会とはいえない。構造改革の主旨は、この日本型システムの弊害を改めるものであったかもしれない。しかし格差社会を生んだのは事実である。今夏の参院選における自民党の大敗と民主党の躍進(私は民主党支持ではないが)は、小泉・安倍政権が推進してきた市場主義偏重政策に対して軌道修正を迫るものであった、ということもできよう。

 著者が提唱するのは、もちろん旧来の社会民主主義的なリベラリズムではない。著者はその「新しいリベラリズム」を、イギリスのブレア労働党政権の「第三の道」政策を援用するなどして説明しているが(第4章)、要するに日本型システムの改革と、それに伴う格差の是正を、同時並行的に行うというものである。(序章・あとがき)

 ほかにもグローバリゼーションがもたらす深刻な環境破壊の問題(CO2削減)にも言及しているが(第2・5章)、これは続著『地球温暖化を防ぐ』(岩波新書)で大きく取り上げられることになる。





思想としての近代経済学 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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リカードからケインズまで主要な経済学者を「セイの法則」を軸に論じる。論点は明快、しかし端寄らず勘所はがっちり押さえている。著者の感性は鋭く文章も緻密ながら伸びやか。言うことが無い。経済学の門外漢にとっては却って「セイの法則」の不自然さは理の当然の部類で、この辺りをしっかり押さえない啓蒙書が多く兼ねがね不思議だった。物資の行き渡っていない時代の遺物で、しかし、それが20世紀になっても論の中枢だったことは驚きだ。本書では意外にもウェーバーの評価が高く「プロ倫」は、しかし、「セイの法則」の前提があった時代においてのみ意味を持つ説明内容だという著者の指摘は目から鱗である。「プロ倫」の釈然としなさはそこにあったか、と。高名なシュンペーターには以前から好印象を持たなかったが、ここで著者は、「嫌味な奴だ」とシュンペーターの立論の線の細さのみならず、彼の本質をビシッと指摘しているのが、我が意を得た。ラッセルをしてその頭脳に震撼させたケインズの大才を見事に説明、まさにケインズ革命の何たるかが良く分かる。リカード、ワルラスなどについても見事な解釈。マルクスについてもむしろ唯物史観にその本領を見出している辺りも我が意を得た。ケインズへ向けて収斂する論旨だけでなく、各経済学者の論点をゆったりとした幅で押さえている点に牽強付会ではない良さがある。紙面の都合で出ていないがマルサスを論じて欲しかった。ケインズ〜マルサスの線はかなり太いと思うのだが。なお、出版年が13年前なので、具体例がサッチャー政権の失策に及びやや事例が古いが、日本では小泉政権以来類似の政策思想にあるので却って的確とも思える。




市民と援助―いま何ができるか (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 朝日新聞編集委員が1986年の新聞連載をもとに、前著『女たちのアジア』の続編として、日本の市民一人一人に何ができるのかを論じるために、1990年に刊行した新書本。著者は1980年代の東南アジア滞在中、あくまでも人道的な見地から現地人の自立を支援する多くの西欧NGOと出会い、衝撃を受ける。それらのNGOは、政府の介入をはねつけるだけの実力をもち、多国籍企業の行動やODAの使途を監視し、また従来の現地の事情を無視した(その為しばしば現地住民の生活をかえって悪化させ、結果的に先進国の企業と独裁政権を利するだけに終わる)経済的「開発」に対して疑義を呈しつつ、西欧の市民が自分達の生活を見直し(=新たな価値観の創造)、第三世界住民の基本的な生活を保証するというあり方こそが、世界の一体化が進んだ現在、双方にとって真に幸福な生活をもたらすことになる、という信念を持っていた。そうした第三世界との対等のパートナーシップを求める動きは、西欧ではNGOのみならず、自治体・労働組合・障害者団体・生協にも見られる。彼らは第三世界住民の自立支援と同時に、西欧での多様な開発教育や外国人労働者との共生にも力を入れ、この双方を活動の大きな柱としている。また著者は西欧の女性がこの分野で大きな役割を担っていることにも注目する。他方、日本ではNGOが未発達であることに対応して、旧来型の問題の多い「国際援助」が幅をきかせており(この点でアジア住民や西欧NGOからしばしば批判される)、また日本社会自体を問い直すという観点がきわめて希薄である。著者は西欧NGOの限界や否定的な面をも見落とさないが、基本的には日本はこれらの団体から多くを学べると主張している。代表的なNGOやPP21等の紹介、NGO自体の監視・選別の必要、紅茶のフィンレイ社への批判等も興味深いが、西欧をやや美化している感は否めない。




社会的共通資本 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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コモンズとは「みんなで守っていくみんなの財産」のこと。つまり、きれいな空気とか里山とか、人があるまる憩いの場とかそういったもののことをさす。

そんな、コモンズ研究の第一人者、宇沢弘文の考え方を気軽に学べる1冊。




シュンペーター―孤高の経済学者 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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若くして大著を世に問い、大蔵大臣を経験し、黄金時代を迎えたハーバード大学経済学部の重鎮として多くの教え子を送り出したシュンペーター。しかしそれは、挫折と苦悩の生涯でもあった。その人生において、彼は何を見て、何を考えたのか。
前半を伝記に充て、後半でその思想と理論に言及する本書は、ケインズ革命に直面し、その波にもまれて取り残されていったシュンペーターを描き出す。そして、その非ケインズ的な部分(本書流に言えば「長期のヴィジョン」)や、例えば新古典派的な普遍理論だけでは理解できない「特質」への注目など、その現代的意義についても言及する。
その意味で、シュンペーターの思想をその文脈に沿って理解するためには、前半の伝記部分は飛ばさずに読み進めたほうがいいだろう。


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