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和書 492084 (21)



アジア史における制度と社会―アジア史研究〈第20号〉 (アジア史研究 (第20号))
販売元: 刀水書房

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アジア史における社会と国家 (中央大学人文科学研究所研究叢書)
販売元: 中央大学出版部

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アジア史における法と国家 (研究叢書)
販売元: 中央大学出版部

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アジア史の真実―変革と再生の近現代
販売元: 南雲堂

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中央大学東洋史学専攻創設五十周年記念 アジア史論叢 (中央大学アジア史研究)
販売元: 白東史学会

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アジア史論 (中公クラシックス)
販売元: 中央公論新社

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 まず何を措いても、『アジア史論』との表題から生ずるであろう誤解のなきように、注意を
促すところからはじめねばなるまい。
 中国史の泰斗にして、しかしその座に安んじることを拒む氏に言わせれば、「内とか外とか
言うのは元来比較的、相対的なもので決して絶対的な分ちかたではない」のであって、「所詮
人類は総括的に観察すれば一つの群れで」しかない。そこからして「当然あるべき歴史の姿は
世界史の外(ほか)にない」。
 恰も「地球人類の争いに全く利害関係のない火星人が、無限大の距離から眺める」が如き、
客観的な相からの世界史構築の可能性を信じてやまぬ宮崎氏のあまりに大局的なスタンスに
ヘーゲル‐マルクスの香りをほのかに嗅ぎつけるのは決して私の錯覚ではなかろう。
 東アジア、西アジア、ヨーロッパ、とひとまず世界史に三区分を設けた後に、交通と経済を
鍵概念として、その相互干渉のもとで、それぞれの地域において古代史、中世史、近世史へと
移行が果たされた、とするのが氏の見立て。それを披露するのが「世界史序説」。
 企てはそれだけに留まらない。「世界史の体系を考える場合、西洋を主とし、東洋を付属と
する従来の立場は、根本的に改められねばならない。東洋は西洋の目を通して眺めらるべき
ものではなく、西洋と対等に置いて見くらべらるべきものである」。
 こうして、世界史における「コペルニクス的転回」が宣言される。
 寡聞にして私は宮崎史観なることばの存否を知らぬが、六点の論文を収録した本書は、氏の
壮大な歴史観の入口を覗くにうってつけの一冊と呼べるのではなかろうか。

 おそらく、現代の歴史学者の目からすれば、粗が目立って仕方のない一冊には違いない。
門外漢の私ですら、これはどうか、と首をひねってしまう記述も少なくない。「西アジア史の
展望」などは60年前のテキストであることを斟酌し、専門ではないとの弁明つきであることを
差し引いても、もっと優れたアラビア史、イスラーム史の書物はいくらでもあろう、という
程度の粗末な代物と言わざるを得ない。
 とはいえ、こうした批判すらも、氏の価値をなんら毀損するものではない。氏曰く、「古典
なるものは、これを生じた当時の社会と同様、まだ未成熟であると同時に、あらゆる方向に
向って発展すべき可能性をその中に蔵している点が尊い」と。
 まさに、氏のこのテキストも「古典」たる要件を十全に満たしたものである。




アジア史 (宮崎市定全集)
販売元: 岩波書店

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アジア史〈1〉 (大航海時代叢書)
販売元: 岩波書店

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アジア大陸歴史地図 (大陸別世界歴史地図)
販売元: 東洋書林

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新しいインド近代史―下からの歴史の試み〈1〉
販売元: 研文出版

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