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和書 492084 (99)



モンゴルに拉致された中国皇帝―明 英宗の数奇なる運命 (研文選書)
販売元: 研文出版

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 16世紀の半ば頃、モンゴル軍来寇の報に接した英宗正統帝は、お気に入りの有力宦官・王振の甘言にのせられ、満朝の反対を振り切り50万の大軍を引っ提げて親征の旅に出立します。しかしながら戦意に欠ける親征軍は、王振に引き摺られて長城ラインを彷徨した挙句、ついに土木堡という場所でエセン・ハン率いるモンゴル軍の急襲に遭い、全軍は覆滅され、あろうことか皇帝本人が捕虜として拉致されるという憂き目を見ることになります。そしてこれは、明側・モンゴル側それぞれの権力者のさまざまな思惑を孕む外交的・戦略的な駆け引きとの幕開けとなったのでした。
 本書は、日本では馴染の薄い「土木の変」から「奪門の変」に至る経過につき、ある程度の背景も含め、一般向けに分かり易く解説したものです。著者自ら「歴史ドキュメントを試みた」と述べておられるように、物語風の記述であり、読み物としてたいへん面白く、読みやすい内容となっています。
 中国とモンゴルの関係、明朝の軍事制度、宦官たちの機能と権勢などにも触れられており、明中期史への入門書としてもそれなりに良い出来だと思います。
 さて、私ごとで恐縮ですが、小生が北京に暮らしていた頃、住んでいたマンションの近所に王振の邸宅跡がありました。今は仏教音楽で有名な寺院となっています。けっしてメジャーなスポットではありませんが、往時の面影も然るべくとどめており、なかなか良い雰囲気の場所です。本書を読んで、あの寺のことなど懐かしく思い出しました。




権力の歴史―偽造された北朝鮮近代史
販売元: 世界日報社

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劇画毛沢東伝
販売元: 実業之日本社

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 この毛沢東伝は、1971年の初出。つまり文革の渦中で、毛沢東が輝けるヒーローであった時代の産物だ。
 解説で呉智英が、政治と芸術の独立を主張し、この作品を救おうとしている。文革の内実が明らかになった今でも、この作品の表現としての水準の高さは傷つかない、と。しかし、そうか?
 呉も言及している、異様なまでに強調された白黒のコントラスト。「一時代前の絵本のような」静的なコマ展開。そこに「政治とは別の、自立した固有の論理がある」というのだが、そうか? むしろ、政治に奉仕するためにこそ、そうした特異な技法が援用されたのではないのか?
 実際、呉は彼の解説を、「毛沢東は、まちがいなく、ある時代にこのように語られ、その語られ方はこのように感動的であった。そして今もその感動は『劇画 毛沢東伝』によって伝えらるのである」と結ぶ。だとしたら、この作品の表現は時代に拘束され、政治に奉仕したのではないのか?
 たとえばp38。黒バックに白ヌキで、「鉄砲から/政権が/生まれる」と大書されている。あるいはp152に「あやまりを正すには/度をこさなければならない!」とある。ラストは孫文の言葉「革命いまだ終らず!」を背にする毛沢東の姿。言葉だってマンガ・劇画の要素だ。とにかくこの劇画の言葉の量は圧倒的で、絵を突き破るようにしてコトバ、コトバ、コトバがあふれ出ているのだ。この作品が赤軍派立ち上げとほぼ同時代のものであることを考えたなら、そして連合赤軍事件の顛末を知る今であるなら、呉が書き付けるほどにアッケラカンと、悪びれもせず、表現の自律を言えるものなのか。
 私は作者を、この作品のゆえに弾劾しようとは思わない。しかしだからといって、作者が無罪であるとは思わない。「漫画サンデー」の販売拡張策として、当時の青年層の気分に迎合する形で、文革の神聖化に加担してしまったことに、責任はあると思う。水木しげるの「劇画ヒットラー」の老獪さと比べて考えてみればいい。
 私は、政治と芸術の独立によってこの作品を救いたいとは思わない。むしろ、芸術なるものの危険性を知るためにこそ、この劇画を読むべきだと思う。もし読むのなら、だが・・・




劇場都市―古代中国の世界像 (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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激動!台湾の歴史は語りつづける―ある台湾人の自国の認識
販売元: 雄山閣出版

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激動のインドネシア―1996~2003
販売元: アイダム 樹と匠社

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元・日関係史の研究 (史学叢書)
販売元: 教育出版センター

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言語都市・上海―1840‐1945
販売元: 藤原書店

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私たちが上海を語る時、そこには様々なイメージが付随する。
東洋のパリとまで称えられたモダン都市。
阿片と売春と賭博とギャングの横行する裏通り。
投機家の天国と称される貿易港と金融街。
世界の掃き溜めとまで言われたコスモポリタン・シティ。

そのうち多くは戦前から我が国で語られてきた。
当然その頃にニュース映像など豊富にあるわけがない。

上海のイメージはほとんどが書物によって語られてきたのだ。
つまり、私たちと上海との関わりは、ごく少数の渡航者を除けば
まず言語によって形成されてきた。

そんな100年分の言葉を集めたのが本書である。
この道を辿ることによって、私たちは私たちの上海を知ることができる。




列島と半島の社会史―新しい歴史像を求めて (「現在」との対話)
販売元: 作品社

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原始仏典〈1〉釈尊の生涯 (こころを読む)
販売元: 東京書籍

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