戻る

前ページ   次ページ

和書 492084 (203)



梁山泊―水滸伝・108人の豪傑たち (中公新書)
販売元: 中央公論社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






楼蘭王国―ロプ・ノール湖畔の四千年 (中公新書)
販売元: 中央公論新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

楼蘭といえばシルクロード。
そんなすり込まれたイメージがある。
某放送局の「シルクロード」は中国との協力で制作していたし、そもそも楼蘭のあった地は現在は中国領、加えて言えば「楼蘭」という名称も漢字表記。こういったイメージは楼蘭を中国文明と深く繋げて考えさせてしまう。

しかし、これも有名な「楼蘭の美女」。
金髪のインド・ヨーロッパ系の女性であることは少しでもこういったことに興味がある人は知っているはず。
さらに木簡といえば漢文資料というイメージが強いが、実は西域からはスタイン始めカローシュティー資料も多数収集されている。
実は西域は中国文明の外の世界であったのであるが、世間では「シルクロード」のイメージが強く、実態はあまり知られていない。

さまよえる湖に関するプルジェヴァルスキーからヘディンまでの論争、ロプノール地域の多数の城塞・都市のいずれが王国の首都であるか、湖の移動と都市の移動、ミイラの様式と民族など古典的命題から新しい課題まで楼蘭に関する重要な論点を丁寧にわかりやすく著述している。
また、ガンダーラ語文書の解読もこの手の新書ではあまり見ないもので、西域でどのような文化が栄えていたかを考えるうえで非常に参考になるものである。

西域は我々のイメージの通り、文明と民族の十字路である。
これまでは西域については学問的水準の問題もあってだが、中国文明からの視点で紹介されることが多かった。しかし、西域は、中国文明はその有力勢力であるとはいえ、土着・外来を含め多くの文明と民族交わる地であった。イスラム・トルコ・中国といった現在の西域に色濃く根付く勢力の到来以前の土着の文化や民族を探るこの書の試みによって西域の多様性がさらに鮮やかに蘇ることになるだろう。




モンゴルの二十世紀―社会主義を生きた人びとの証言 (中公叢書)
販売元: 中央公論新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

モンゴルの政策に深く関わってきた人達への長時間インタビューによる証言集。モンゴルの20世紀はこんなにも変遷してきたのだ。1921年の人民革命以降の「社会主義的集団化」の実情、そして1992年前後から始まる市場経済導入へのうねりと、それに伴う大きな喪失について生の証言が生き生きと語られている。それだけの代償を払った市場経済化によって、モンゴルが得たものは何なのか?それは希望につながるものなのか?さらにはモンゴル人にとって真の豊かさとは?社会主義下においても維持されてきた遊牧文化はどう評価されるべきか?彼らが語っていることはモンゴルの21世紀のみならず、世界の21世紀を見通すことにつながるではないか。

 人は困難に直面したとき、過去に学び森羅万象の歴史から示唆を受ける。失われてしまう生きた証言(90歳近い人からも採録している)を時間との戦いの中で記録した本書の歴史的意味は大きい。
 堰を切ったように語られる証言は当事者の人生そのものでもあり、読み物としても面白く引き込まれる。
 




中国畸人伝 (中公文庫)
販売元: 中央公論新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






中国武将列伝〈上〉 (中公文庫)
販売元: 中央公論新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

中国史が苦手だという方は、ほとんど名前が嫌だという方がほとんどでは・・・?『岳飛伝』その他多数の中国作品をかきあげた著者ならではの豊富な知識で上下巻に渡り武将を紹介しています。日本人による中国史と中国人にとっての歴史の差異や、歴史が苦手な人にもわかる説明で、読者の知的好奇心を誘います。さらに、中国史を極めたい方も必見。プロの中国史作家さえも犯しているミスの例や日本ではマイナーだが個性豊かな勇猛過激な武将たちの列伝も並んでいます。これを読んで中国史のトリコになること請け合いです。




中国武将列伝〈下〉 (中公文庫)
販売元: 中央公論新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

三国志だけが中国の歴史物語ではない。
筆者はその姿勢で日本では知られていない、
魅力的な中国の武将を紹介していく。

歴史に興味ある人なら楽しめる。
ただし、世界史の知識がないと混乱すると思う。
私も似たような名前がたくさんあったため、多少読み飛ばした。

だから、最初から読むのではなく、
手軽な人物事典として読むのもいいと思う。

名前だけ知っている武将のことをちょっと斜め読みしてみる。
そんな読み方のほうが、長持ちするだろう。

個人的には、上巻より下巻のほうが面白かった。




中国文明の歴史〈10〉東アジアの開国 (中公文庫)
販売元: 中央公論新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 本書は、道光から同治に至る清朝後半期を取り扱っており、太平天国・アヘン戦争・義和団事件、さらには日清・日露の両戦争といった多事多難の中、藩属・朝貢を基本とする伝統的な東アジア国際秩序が質的な変容を遂げていく過程が描かれています。
 内容的な面ですが、本書は東西交渉の中での中華世界の対応という観点からは良く書けており、また、外圧への対応における日中比較のくだりなどは大変興味深いものがあります。ただ、清朝の統治能力の低下を、政治・経済・社会的なコンテクストでどう分析するかという点では必ずしもハッキリした考えが提示されていないように思われ、些か惜しまれるところと覚えます。




中国文明の歴史〈11〉中国のめざめ (中公文庫)
販売元: 中央公論新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 本書では、辛亥革命から軍閥混戦・第一次国共合作を経て、北伐完成に至るまでの時代が取り扱われています。第9巻と同様、宮崎博士の単独執筆であり、例によって明快でテンポ良く物語が展開していきます。

 さて、巻末の解説中にもありますが、辛亥革命はそれまでの易姓革命とは異なり、単に一王朝の崩壊を意味するのみならず、数千年に亘った中国の政治・社会・文化システム全体の変革であり、ある意味で中国史上最大のイベントとも言えます。その背景やよって来る由縁などは、近現代史家のみならず、広く東洋史ファンにとっても興味の尽きせぬところです。見方や評価もさまざま分かれる中、東洋史全般に高い見識を誇り、また「書くこと」に並々ならぬ筆者が本巻を担当されたことは、後世の我々にとって真に幸せなことと思います。

 他方、この時代は筆者にとってはいわば同時代であり、また、この時代の中国を描こうと思えば話は勢い日本の大陸政策に及ばざるを得ないため、本巻では宮崎博士の政治的な立場が比較的ハッキリ出ているように思います。読者によって受け止め方は様々なことと思いますが、小生は「モノゴトの道理をよく理解する人は、政治論であれ、結局バランスがとれているものだ」と素直に関心しました。




中国文明の歴史〈12〉人民共和国の成立へ (中公文庫)
販売元: 中央公論新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 中国の近現代史、特にいわゆる「近代後期史」については、えてして研究者の政治的な立場が前面に出てきてしまう上、大陸での研究環境上の制約などもあり、違和感を感じずに読める著作は必ずしも多いとは言えません。最近でこそ価値判断的にニュートラルな研究が増えてきたように思いますが、本書が最初に出版された1967年当時には、中国革命史というのは、さぞや書きにくい題材であったろうと思います。

 そうした中で、本書は、時代的な制約を感じさせはするものの、基本的には実証性・客観性を重んじる姿勢で貫かれており、ノンポリ派の小生にとっては素直に読みやすいものになっています。唐宋史家から出発した内藤教授のバックグラウンドが然らしめているのでしょうか。

 また、この時代の歴史は分裂的な政治状況をフォローするのが大変ですが、北洋政府と広東国民政府、蒋介石政権と旧軍閥、南京(重慶)国府と共産政権など、主要なアクターがほどよい塩梅でバランス良く記述されており、そうした意味でも読みやすい好著といえます。巻末の解説もよくまとまっています。

 欲を言えば、記述が若干政治史に傾き過ぎているように思われ、経済・社会的な要素をもう少し充実できないものかと思ってしまいます。また、南北大戦に関する記述などは、概説書にしては些か詳細に過ぎるように思いました。




中国文明の歴史〈1〉中国文化の成立 (中公文庫)
販売元: 中央公論新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)




前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ